同作は、辻村深月氏による同名小説の実写化作。
30代になりマッチングアプリで出会った真実と付き合うもなかなか将来を決めない「傲慢」な西澤架を藤ヶ谷太輔、親の敷いたレールの上で「善良」に生きてきたが婚約直後謎の失踪をとげる真実を奈緒が演じることが明らかに。原作発売当初から「藤ヶ谷くんと奈緒ちゃんに演じてほしい!」「表紙が奈緒ちゃんぴったり!」という声がSNSで広がっていたそうで、原作者と原作ファンからも望まれた2人のキャスティングが奇跡的に実現したという。
2人はドラマ『やめるときも、すこやかなるときも』以来4年ぶり2度目の共演となるが、撮影現場では恋愛観から人生観に至るまで様々なことについて話し合い、人生のすべての価値観を共有し、久しぶりの共演に「お互い大人になった気がする」と語る。監督は『東京喰種トーキョーグール』や『サヨナラまでの30分』を手掛け、公開待機作の『ブルーピリオド』でもメガホンをとった萩原健太郎、脚本をはドラマ『最愛』にて感情を揺さぶるセリフと緻密な構成力で大きな反響を巻き起こした清水友佳子が手がける。辻村深月からの信頼も厚く、原作者と脚本家がお互いにリスペクトの念を持ちながら映画の脚本が出来上がった。
また、原作のカバーイラストを手掛けた新進気鋭のイラストレーター・雪下まゆが、映画化に向けて原作版の「その先の物語」を表現するイラストを描きおろした。原作版では真実が1人で夜景をぼんやりと見つめている姿が描かれたが、今回は架と真実の2人で登場。真実が肩にもたれ掛かり同じ方向を見ているようで、2人の目線の先はどこか揃っていない、温かい雰囲気のなかにもミステリアスな要素が秘められている、見る者の想像力が掻き立てられるティザービジュアルとなった。
あわせて場面写真も解禁となり、失踪した真実を探す架の、心配そうにも切羽詰まったようにも見える表情と、原作の表紙を彷彿とさせる真実の表情の対比が、2人のすれ違いを予感させる写真となっている。
○■藤ヶ谷太輔(西澤架 役) コメント
映画化が決まる前から、「人生で1番好きな小説」に挙げていたほどこの作品が大好きでした。辻村さんは僕のこと知っているのかなって思えるぐらい、僕自身の物語のように思いました。
奈緒(坂庭真実 役) コメント
辻村先生の作品に出演したいとずっと思っていたので今回夢が叶って嬉しいです!私自身いいところばかりの人間ではないのですが、昔から「いい子だよね」と善良に見られることも多いので真実とリンクしました。
○■監督:萩原健太郎 コメント
架は天然なんだけどどこか憎めないキャラクターです。スターなのに誰とでも常にフラットに接する藤ヶ谷さんと重なる部分を感じました。藤ヶ谷さんのコアにあるそういう人間に対する優しさが常に滲み出て、現場でどんどん架の事が好きになりました。
○■脚本:清水友佳子 コメント
発売以来、多くの読者の心を揺さぶり続ける本作の脚色を担うプレッシャーは計り知れないものでした。
○■原作:辻村深月 コメント
「あ、架と真実がいる」お二人の姿を撮影現場で目にしての、最初の感想でした。
【編集部MEMO】
映画『傲慢と善良』は、辻村深月氏による同名小説の実写化作。仕事も恋愛も順調だった30代の架(藤ヶ谷太輔)は、長年つきあった彼女にフラれてしまい、マッチングアプリで婚活を始める。そこで出会った控えめで気の利く真実(奈緒)と付き合い始めるも1年たっても結婚まで踏み切れずにいたある日、ストーカーの存在を告白される。
そんな矢先「架くん、助けて!」と恐怖に怯えた真実からの着信が。彼女を守らなければとようやく婚約した直後、真実が突然消えた。居場所を探すうち明らかになっていく、知りたくなかった過去と嘘。すべてをさらけ出した2人の“一生に一度の選択”とは。
(C)2024「傲慢と善良」製作委員会