現在、高血圧症患者数は潜在患者も含めると日本に4,300万人と推定されている。
今年4月に国民の健康増進を図るために厚生労働省により開始されたばかりの「健康日本21」では、食塩摂取量が第二次における8g/日よりも、1g少ない7g/日に目標が見直された。また、日本高血圧学会では高血圧症患者向けの目標量をさらに厳しい6g未満/日としている。
「塩対応食堂」は、5月17日の世界高血圧デーを前に、高血圧症の人、およびその家族や関係者、そして健康に関心のある多くの生活者に、高血圧治療における「生活習慣改善の重要性と正しい知識」について理解を深めてもらう疾患啓発を目的としている。9日は14時30分から19時、10日と11日は12時から19時の開催。
イベントでは、医師の処方により高血圧治療に用いられる高血圧治療補助アプリのコンテンツの一部をデモ体験できる。普段の食生活に関する簡単な質問に答えると、入力内容にあわせてアプリからフィードバックがもらえる。血圧の測定も可能。
治療補助アプリの体験の後は、塩対応料理を無償で体験できる。塩対応料理は、食を医学的な観点から研究されており、レシピ本も複数出版されている伊藤明子先生が開発。また、監修は日本高血圧学会 減塩・栄養委員会委員である日下美穂先生。
塩対応メニューは、「”塩対応”どんぶり」と「”塩対応”うどん」。
“塩対応”どんぶりは、すりごまを混ぜ込んだ玄米ご飯、炒り卵、鶏そぼろ、グリンピースを乗せ、花形にんじんを添えた彩豊かな三色そぼろ丼だ。玄米ご飯にすりごまを混ぜ込むことで”香り”を出し、鶏そぼろは減塩顆粒だしとごま油で炒めることで”旨味”が広がる味付けに、卵には塩の代わりに減塩顆粒だしを使用することで”風味”を演出している。(塩分量:1.47g)
“塩対応”うどんは、かつお節の豊かな香りと、”旨味”が詰まった出汁、そして椎茸の旨味が染み出た"香り高い風味"が決め手のうどんだ。具材は、満足感のあるゆで卵と、出汁が染みた椎茸や薄揚げ、さやえんどう。