そんな場合に活用したいのが、こうしたテンプレートを多数内蔵し、オンラインでの作成に対応したサービスだ。高度なデザインを行ったり、印刷を行う場合は有料プランを契約せざるを得ないこともあるが、多くの機能は無料で使える。なによりインストール不要でブラウザ上で使えるのが大きな魅力だ。
今回は、履歴書やラベル、名刺など、必要となるジャンル別に、こうした作成ツールを提供しているサイトを紹介する。何らかの書類を作成したい場合、まずはこれらのサイトが利用できないか試してみて、難しい場合は有料のソフトを購入するといった具合に、切り分けて使うとよいだろう。
○履歴書を作るなら「電子履歴書」
オンラインで履歴書を作れるサービスは多数あるが、比較的新顔に当たるのがこの「電子履歴書」。
○宛名ラベルを作るなら「lablemake.jp」
「lablemake.jp」は宛名ラベルをオンラインで作成できるサービス。郵便はがきや定型封筒のほかタックフォームの8面(2×4列)、さらにはレターパック用のテンプレートなども用意されており、ちょっとした宛名の印刷に便利。CSVやExcelデータからの読み込みにも対応する。
○名刺を作るなら「Adobe Express」
名刺をオンラインで作れるサービスの多くは印刷も込みで、純粋に作成だけのサービスは少ない。アドビの「Adobe Express」は数少ない作成専用サービスで、JPGやPNGのほか、PDFでの出力にも対応する。ほかにチラシや招待状、メニューなどの作成にも対応。なおダウンロードには会員登録を行ってのログインが必須。
○手紙を出すなら「Web速達」
「Web速達」は日本郵便が運営する、オンラインで手紙を発送できるサービス。
○表彰状を作るなら「賞状無料」
「賞状無料」は表彰状を無料作成できるオンラインサービス。賞状のデザインを選んだうえで字体、大きさを選択し、さらに表題、受取人、本文などの文面を入力すると賞状が出力されるので、PDFでダウンロードしたうえで手持ちのプリンターで印刷すればよい。目立たないながらもクレジットが入るが、身内のイベントなどでは十分だろう。
山口真弘 ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWebや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーがおもな守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。 この著者の記事一覧はこちら