同作はバズ・ラーマン監督による同名映画のミュージカル化作。
○■『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』平原綾香が海外と日本の違い語る
平原は「初日も開けてないんですけれども、『もう来年はないんだな』という寂しさが強くて。去年は『来年があるから』と思ってたんですけど」とすでに終わりを寂しがる。「去年はオーストラリアの公演を観に行くことができて、今年の4月後半からはニューヨークの『ムーラン・ルージュ!』を観に行ったんですね。2回観に行ったんですけど、ニューヨークの良さ、オーストラリアの良さもありつつ、日本の良さもあるんだなと。海外作品を日本版にリメイクしてというだけじゃなくて、ちゃんと日本でやるための、日本だけの演出もある。演出の方、歌唱指導の方、海外チームが、本当にギリギリまで細かく日本だけの演出をしてくださっているので、 今年はまた来年とは違う、さらに日本だけの公演ができるような気がして、とても楽しみにしています」と期待した。
海外公演と日本公演の違いとして「オーストラリアとニューヨークはお客さんのノリが、劇に参加してるような。例えば誰かがちょっといけないことを言ったら『ああ~』って言ったり」と明かす。「でも、実はそれってとても合っていて。
伊礼も「お客さんが入った途端に歓声がたくさん聞こえてきたのは非常に嬉しく、なかなか日本のミュージカルで声を上げるということはないんですよね。僕は前々からもっと声を上げてもいいんじゃないか、と」と語る。「ちなみに僕は客席にいると、『ヒュー!』『ハー!』と声を上げるんですけど、大体みんなシーンと白い目で見るんです。お金を払ったからには別に 自由に見ていいんじゃないかという僕はシステムでいつも生きてるんですけど。そういう意味では、この作品が日本に上陸したことによって、新しいミュージカルの観劇の仕方が根付いていけばいいなと思う」と盛り上がりに期待。Kも「自分の中でのミュージカルのイメージが変わったんですよね。ミュージカルというか、ロックコンサートのようなお客さんのノリだったり、 音響のデカさだったり、アレンジだったり、そういうものも楽しめる部分がある」と太鼓判を押した。
東京公演は帝国劇場にて6月20日~8月7日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて9月14日~9月28日。
※舞台写真は『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』2023年公演より 写真提供:東宝演劇部