同作は山口つばさ氏による人気漫画の実写化作。
○■映画『ブルーピリオド』八虎の部屋に込められた美術スタッフのこだわりとは
今回公開されたのは、主人公・八虎を演じる眞栄田が八虎の部屋を紹介するルームツアーに挑戦した動画。
リポーターとして登場した眞栄田が部屋の扉を開けると、そこには助っ人に駆け付けた八虎の父親を演じたやす(ずん)の姿が。「ごめん、勝手に入って」と本当の親子のようなやり取りをする2人が部屋紹介をスタート。1つ目の注目ポイントに色合いが落ち着いていることを上げ、眞栄田は「色合いが少ないのは八虎が自己表現が怖いことの表れだ」と解説した。そして、部屋全体を見渡し、2つ目のポイントとして直線が多いことに気付いた眞栄田は、カーテンやカーペット、小物に至るまで直線のもので構成されていて、「最初、不安要素が多い八虎だから、きっちりすることで安心する」という八虎の性格も表現した美術スタッフのこだわりが光る部屋であることを明かした。
さらに、靴の空き箱が多いことにも注目し、「収集癖があるか分からないですけど、お母さんも実は空き缶をキッチンに集めていて……」と親子の共通点を上げ、お母さんは丸い缶を、八虎は四角いスニーカーの箱を集めている対比を描いていることを紹介。細部にまで意味が込められていることに、やすが「素晴らしいですね」と感心する場面も。
また、ベッドの横の壁に貼られた写真に眞栄田は、「やっぱり八虎ってこういう芸術だったり、センスが好きだったのかな、だからこそ美術だったのかな」と絵画の世界にのめり込んでいく八虎のバックボーンの部分にも注目。やすから「郷敦くんの部屋と違いはある?」と聞かれると、眞栄田は八虎に共感する部分が多かったことを明かし「部屋の方向性は一緒なんですよね。
最後に、眞栄田は美術を始める前の八虎が抱える不安を表現した部屋が「美術と出会って考え方も変わってきて、それと共に部屋がどう変わっていくのか、劇場で是非確かめてみてください」と締めくくった。
(C)山口つばさ/講談社 (C)2024映画「ブルーピリオド」製作委員会
【編集部MEMO】
『ブルーピリオド』原作は2017年6月より月刊アフタヌーンで連載され、「TSUTAYAコミック大賞」「このマンガがすごい!」など国内の主要漫画賞にノミネート、「マンガ大賞2020」を受賞。アニメ版も好評を博し、舞台化もされている。