『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』舞台挨拶付き(第1話)試写会が9月10日、名古屋のミッドランドスクエアにて開催され、白石由竹役の矢本悠馬と土方歳三役の舘ひろしが登壇した。
盛大な拍手に包まれる中、「ドラマの第1話を見てくださる皆様に出会えて、本当に感謝しています。
まずは愛知の思い出について聞かれると、名古屋出身の舘は「高校卒業まで名古屋に住んでいたので、思い出はいっぱいあります」と答え、撮影で何度か来たことがあるという矢本はグルメの印象があるそうで「ひつまぶし・あんかけパスタ・味噌カツ・味噌煮込みうどん……、『ゴールデンカムイ』と言えば“オソマ”(※アイヌ語で糞を表す言葉。劇中で味噌を初めて見たアイヌの少女アシリパが“オソマ”と勘違いする)ですし、やっぱり味噌は欠かせないですね」と本作にかけて笑顔で答えた。
矢本悠馬
熱狂的ファンも多い原作の実写化ということで、役作りに関する質問で矢本は「作品の規模が大きいのはもちろん、特に映画版はコミカルなシーンがすべて僕の演じる白石に託されていたので、お客さんが笑うポイントで僕が転けてしまうと作品を汚しかねないという状況が結構なプレッシャーでした。でも、白石が持っている行き当たりばったりの感じやノリを大事にしたいと思って、真面目に面白いものを演じるよりも、“適当に適当を演じる”ために、できるだけ何も考えずに現場に行っていましたね。その場で感じたインスピレーションや相手役の出方を見て、本番中に思いついたことをどんどん入れていきました」とコメント。
舘は「土方という男は、No.2のロマンをずっと心の中に持っている人だと思うんですね。近藤勇が処刑されて生きる目標を失った中、彼がどう生きてきたのかずっと考えながら演じていました」と振り返った。
舘ひろし
ドラマで後々登場するふたりの共演シーンについて矢本は「映画とドラマを並行して撮影していたのですが、僕のクランクインが舘さんとのシーンだったので、『まじか……』と思いました(笑)。緊張しすぎてあんまり寝付けなくて、白石を演じることと憧れの舘さんとの共演というダブルの緊張で、体カチカチで現場に入った記憶がありますね。土方にぐっと脅されるようなシーンだったので、いい感じの白石を引き出していただきました」と語る。
撮影の裏話では、矢本が舘から朝のコーヒーをもらっていたエピソードを披露。「僕はコーヒー好きなので、必ずコーヒーを作って持っているんです。だから『1杯いかが?』とコーヒーで距離を縮めたら優しく接してくれるかなと思って(笑)」と舘が言うと、「いやいや(笑)、こちらからは大先輩に話しかけにくいので、舘さんから歩み寄っていただいて、ありがとうございます」と、矢本は感謝の言葉を述べた。
山﨑賢人や若い世代との共演について聞かれ、舘が「久しぶりにスターさんを見たという印象でした。お芝居のことは一言も喋らず、彼とはずっとバイクの話をしていましたね。やはり若い皆さんは本当に素晴らしくて、お芝居もしっかりしていて、僕はこの歳になってもまだ自分のお芝居に自信が無いので、ちっちゃくなってしまいました(笑)」と話すと、矢本はすかさず「とんでもないですよ! 1番大きな存在でした」と答えた。
最後はこれから1話を見る会場の皆さんへメッセージ。「映画版からクオリティを落とさずに1話を作り上げて、9話まですごいスケールで描いていますので、まず1話を気に入っていただけたら嬉しいです。そしてぜひ周りの皆さんにその興奮を伝えていただいて、『ゴールデンカムイ』をどんどん広めていってください」(矢本)、「雪のシーンで矢本くんがすごく頑張っているので楽しみにしてください」(舘)と締めくくった。
<作品情報>
『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』
10月6日(日) 22:00よりWOWOWにて放送・配信(全9話)
原作:野田サトル『ゴールデンカムイ』(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
監督:久保茂昭 片桐健滋 落合賢 佐藤洋輔
脚本:黒岩勉
【出演者】
山﨑賢人
山田杏奈 眞栄田郷敦 工藤阿須加 栁俊太郎 塩野瑛久/矢本悠馬
玉木宏/舘ひろし
公式サイト:
https://kamuy-movie.com/
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