こうしたサイトは単純な残り日数や回数に加えて、さまざまな付加情報を併せて提供してくれることも多く、利用価値は高い。
○同人誌発行のスケジュールを自動算出してくれる「同人手帳」
「同人手帳」は、コミケなどの即売会に向けて同人誌を完成させるためのスケジュールを作成できるサービス。入稿日、本文のページ数、作業工程、各工程の予想時間、1日に作業できる時間などを入力することで、いつまでにどの作業を終わらせれば間に合うのかを提示してくれる。時間が足りないと「予定のx倍がんばりましょう」などとハッパをかけられる。
○両親が亡くなるまでに会える回数を算出する「See Your Folks」
「See Your Folks」は、離れて暮らす両親それぞれの年齢、および年に何回帰省するかを入力することで、生涯で両親にあと何度会えるかを表示できるサイト。平均寿命は世界保健機関のデータをもとにしており、冒頭で選択する国名によって亡くなるまでの年数が変化する。表示は英語だが、結果表示は単純な回数だけなので特に問題はないはずだ。
○パートナーと共に過ごせる実時間を算出する「いっしょの時間」
「いっしょの時間」は、ジブラルタ生命保険が提供。自分と相手の年令や性別、職業、同居の有無などの条件から、二人が一緒に過ごせる残り時間を表示してくれる。相手と向き合って話す時間や一緒に過ごしているイベントを入力することで、睡眠や仕事など同じ部屋にいても別々のことをしている時間は除外されるのが特徴。
○外食機会があと何度あるかを調べる「人生であと何回ご飯が食べれるか」
「人生であと何回ご飯が食べれるか」は、年齢と性別、一日に何食食べるかを入力することで、人生であと何回ご飯を食べられるかを予測してくれるサイト。食に関するコストを計算したり、外食の機会があと何度あるかを知るのに便利。
人生の残り時間で何ができるかを調べる「残りの自由時間」
「残りの自由時間」は、生年月日と週あたりの仕事日数およびその時間、定年となる年齢、睡眠時間、食事や入浴に使う時間などを入力することで、人生における残りの自由時間を計算してくれるサイト。同種のサイトは多数あるが、残り時間を使って具体的なイベントが何回できるかを教えてくれる機能が用意されているのが特徴。亡くなる年齢は自分で指定できる。
○記念日までの残り日数を調べられる「あの日までのあと何日?」
「あの日までのあと何日?」は、指定した日までの残り日数を表示してくれるサイト。内容は至ってシンプルで、同じコンセプトのサイトは多数存在するが、結果ページのURLに指定の日付が含まれるため、結果ページをブックマークしておくことにより、毎回検索することなくサイトにアクセスするだけで残り日数を表示できるのが特徴。
○生まれてから何日が経過したかを計算「生後計算ドットコム」
「生後計算ドットコム」は、今日が誕生日から何日目にあたるかを教えてくれるサイト。また生後100日目、1000日目、10000日目など到達日を教えてくれる機能もあり、誕生日とともに指定することで残り日数もしくは経過日数を表示してくれる。誕生日を生後0日目とみなすか1日目とみなすかを切り替える機能もある。
○あと何日待てば連休が来るかを調べられる「次の連休」
「次の連休」は、アクセスするだけで、次の連休まであと何日かを表示してくれるサイト。連休が終わる時にこのサイトにアクセスすることで絶望的な気分に浸ることができる。なおサイト名は「次の連休」だが、一般的な土日の連休は対象外となっており、実際には土日に祝祭日1日を追加した、3連休が対象となっているようだ。
○番外編:Apple製品の買い時を教えてくれる「Apple Days」
「Apple Days」は、MacBookやiPhone、iPad、AirPodsをはじめとしたApple製品の過去の発売周期のデータをもとに、現行モデルが買い時か否かを教えてくれるサイト。現行モデル発売からの経過日数がその平均周期に迫っているようであれば「買う決断の前に情報収集を」、発売されて間もない製品は「買うんだ」といった具合に表示されるメッセージが変化する。
山口真弘 ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWebや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーがおもな守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。 この著者の記事一覧はこちら