●「セブンPB」「イオンPB」「定番」どれを買う?
コンビニやスーパーなどの売り場で見かける「プライベートブランド」(PB)商品。同じ売場で、同じようなナショナルブランドの「定番」と並べられていることもありますよね。
「PBを買えば節約になるけど、定番の安心感も捨てがたい……うわー! どうすればいいんだ!」
そんな悩める筆者、そして皆さんの心の声に答えるべく、小売店で同じ棚に並んでいる「PB」と「定番」を比較してみようじゃありませんか、という当企画。
第2回となる今回(→第1回)は、1971年から続くカップ麺“定番中の定番”日清食品の「カップヌードル」(以下、日清)と、セブン-イレブンのPB「醤油ヌードル 81g」(以降はセブンPB)、イオンのPB「コクとキレのしょうゆヌードル」(以下イオンPB)の3者を比べてみます。
○メーカー
まずは、各商品をどのメーカーが作っているのかを確認しておきましょう。
・日清 日清食品
・セブンPB サンヨー食品
・イオンPB 東日本明星
サンヨー食品といえば、「サッポロ一番」や「カップスター」などの名作を多数輩出している名門! そしてイオンPBを作っている「東日本明星」は、言わずとしれた「明星チャルメラ」や「中華三昧」シリーズを作っている明星食品の関連会社にして日清食品グループの一員でもあったりします。けっこう油断ならない戦いになりそうですね。
○価格
続いて、気になる価格差を確認しておきましょうか。
・日清 254円(※セブン-イレブン店舗で確認)
・セブンPB 170円
・イオンPB 116円
こうして見ると、かなり価格差がありますね。日清とセブンPBでさえ84円の差がありますが、イオンと比べると、なんと138円もの差があります。「おにぎり」を追加で買える価格差と考えると……大きいな!
一方でこの価格差でも負けないぐらいのブランド力が日清にはあるということなのでしょうね。さすがの日清さんやで。
○重量
・日清 78g
・セブンPB 81g
・イオンPB 78g
おおっと、セブンPBが一番重いようです。
○カロリー
重さは同じでしたが、カロリーはどうなんでしょう?
・日清 351kcal
・セブンPB 363kcal
・イオンPB 362kcal
日清が一番低いという結果になりました。へ~そうなんだ。とはいえ10kcalほどなのでそこまでの差はありませんね。
○原材料
個人的に意外な結果になったのが原材料です。「油揚げ麺(小麦粉(国内製造))」「油」「食塩」あたりはどれも同じなのですが、「お肉」を見てみると……。
・日清 味付豚肉
・セブンPB 鶏・豚味付き肉そぼろ
・イオンPB 味付豚肉
ええっ、セブンPBには鶏が入ってます。これは風味にかなり影響を与える違いだと思います。
そしてスープを見ると、日清、セブンPB共に入っている「ポークエキス」が、イオンPBには入っていないようですね……面白い! こうして各社、味わいに微妙に差を付けているんですね。
蓋を開けてみたところがこちら。「具材」(かやく)の量に差があるのが分かりますね。
一方のイオンPBは具材の量でかなり健闘しているように見えます。ネギがちょっと少ないかな? というくらい。
○実食
では、いよいよ実食してきましょう!
・日清
かやくが多めなのもあって、麺とかやくの、トータルのマリアージュのバランスが良いですね。エビも大きいのでプリプリ感がありますし、お肉も豚独特の風味があって食べ応えありますね~。あーこれぞいつもの食べ慣れた味という感じです。
・セブンPB
全体的にさっぱり目な味わいで、特にスープは“しょうゆ”の主張を強めに感じました。お肉も鶏メインだからか臭みがぜんぜんなくて、あっさりいただきやすいですね。和な味わいでするする食べられます。日清と比べるとエビの小ささがやや気になりますが、単体で食べたら分からないだろうな。
・イオンPB
こちらも日清と比べると、スープに豚エキスが入っていないのもあって、スープはあっさり目。
ちなみに、当初はスープと具材の違いだけで「麺はほぼ同じかな?」と思って食べていたのですが、スープを吸い込んで伸びてくると、イオンPBの麺は食感が少々落ちたように感じられました(あくまで筆者の感想です)。思えばかなり売値が違うわけですし、なにかしら麺の材料や製法が違うのかもしれません(あくまで筆者の想像です)。
○まとめ
ここからは、筆者の独断と偏見で、どの商品がどんな人に向いているのかをまとめていきます。
・日清
大きめで多めのかやくと豚のガツンとした風味を楽しみたい。わずかでもカロリーは低いほうがよい。
・セブンPB
鶏肉が好き。しょうゆの風味を味わいたい。少しでも量は多いほうがいい。
・イオンPB
とにかく節約したい。あっさり系スープが好き。
○筆者はどれを選ぶ?
正直、横に並べて食べ比べないと「違い」は分からないかもしれない……と思いつつ、詳しく見ると個性を感じられる仕上がりで大変興味深かったです。個人的にはゴロゴロの大きな具材とガツンとした“豚感”が大好きということが再確認できましたので、値段は張りますが日清のカップヌードルを選びたいと思います。やっぱりロングセラーなだけあるよなあ。
読者の皆さんも、ぜひどれが好きかSNSなどで教えてもらえると助かります。
増田 ますだ ネットニュースのライター・編集者。上手すぎるイラストで日々感じたことやできごとをインスタグラムで漫画にしています。 この著者の記事一覧はこちら
コンビニやスーパーなどの売り場で見かける「プライベートブランド」(PB)商品。同じ売場で、同じようなナショナルブランドの「定番」と並べられていることもありますよね。
しかも、PBのほうが明らかに安かったりします。
「PBを買えば節約になるけど、定番の安心感も捨てがたい……うわー! どうすればいいんだ!」
そんな悩める筆者、そして皆さんの心の声に答えるべく、小売店で同じ棚に並んでいる「PB」と「定番」を比較してみようじゃありませんか、という当企画。
第2回となる今回(→第1回)は、1971年から続くカップ麺“定番中の定番”日清食品の「カップヌードル」(以下、日清)と、セブン-イレブンのPB「醤油ヌードル 81g」(以降はセブンPB)、イオンのPB「コクとキレのしょうゆヌードル」(以下イオンPB)の3者を比べてみます。
○メーカー
まずは、各商品をどのメーカーが作っているのかを確認しておきましょう。
・日清 日清食品
・セブンPB サンヨー食品
・イオンPB 東日本明星
サンヨー食品といえば、「サッポロ一番」や「カップスター」などの名作を多数輩出している名門! そしてイオンPBを作っている「東日本明星」は、言わずとしれた「明星チャルメラ」や「中華三昧」シリーズを作っている明星食品の関連会社にして日清食品グループの一員でもあったりします。けっこう油断ならない戦いになりそうですね。
○価格
続いて、気になる価格差を確認しておきましょうか。
・日清 254円(※セブン-イレブン店舗で確認)
・セブンPB 170円
・イオンPB 116円
こうして見ると、かなり価格差がありますね。日清とセブンPBでさえ84円の差がありますが、イオンと比べると、なんと138円もの差があります。「おにぎり」を追加で買える価格差と考えると……大きいな!
一方でこの価格差でも負けないぐらいのブランド力が日清にはあるということなのでしょうね。さすがの日清さんやで。
細かいところも見ていきましょう
さて、細かいところも見ていきましょう。○重量
・日清 78g
・セブンPB 81g
・イオンPB 78g
おおっと、セブンPBが一番重いようです。
とはいえその差は3gなので、まあ誤差レベルといえましょう。どれかが極端に多い、少ないということはないようです。
○カロリー
重さは同じでしたが、カロリーはどうなんでしょう?
・日清 351kcal
・セブンPB 363kcal
・イオンPB 362kcal
日清が一番低いという結果になりました。へ~そうなんだ。とはいえ10kcalほどなのでそこまでの差はありませんね。
○原材料
個人的に意外な結果になったのが原材料です。「油揚げ麺(小麦粉(国内製造))」「油」「食塩」あたりはどれも同じなのですが、「お肉」を見てみると……。
・日清 味付豚肉
・セブンPB 鶏・豚味付き肉そぼろ
・イオンPB 味付豚肉
ええっ、セブンPBには鶏が入ってます。これは風味にかなり影響を与える違いだと思います。
そしてスープを見ると、日清、セブンPB共に入っている「ポークエキス」が、イオンPBには入っていないようですね……面白い! こうして各社、味わいに微妙に差を付けているんですね。
いよいよ実食!
○具材を確認蓋を開けてみたところがこちら。「具材」(かやく)の量に差があるのが分かりますね。
明らかに多いのが日清。セブンPBは全体的に少なめで、特にエビのサイズが小さい。
一方のイオンPBは具材の量でかなり健闘しているように見えます。ネギがちょっと少ないかな? というくらい。
○実食
では、いよいよ実食してきましょう!
・日清
かやくが多めなのもあって、麺とかやくの、トータルのマリアージュのバランスが良いですね。エビも大きいのでプリプリ感がありますし、お肉も豚独特の風味があって食べ応えありますね~。あーこれぞいつもの食べ慣れた味という感じです。
・セブンPB
全体的にさっぱり目な味わいで、特にスープは“しょうゆ”の主張を強めに感じました。お肉も鶏メインだからか臭みがぜんぜんなくて、あっさりいただきやすいですね。和な味わいでするする食べられます。日清と比べるとエビの小ささがやや気になりますが、単体で食べたら分からないだろうな。
・イオンPB
こちらも日清と比べると、スープに豚エキスが入っていないのもあって、スープはあっさり目。
ただ全体的にかやくが大きめなので、ゴロゴロ感があります。エビも大きめなので食感を楽しめますね。
ちなみに、当初はスープと具材の違いだけで「麺はほぼ同じかな?」と思って食べていたのですが、スープを吸い込んで伸びてくると、イオンPBの麺は食感が少々落ちたように感じられました(あくまで筆者の感想です)。思えばかなり売値が違うわけですし、なにかしら麺の材料や製法が違うのかもしれません(あくまで筆者の想像です)。
○まとめ
ここからは、筆者の独断と偏見で、どの商品がどんな人に向いているのかをまとめていきます。
・日清
大きめで多めのかやくと豚のガツンとした風味を楽しみたい。わずかでもカロリーは低いほうがよい。
・セブンPB
鶏肉が好き。しょうゆの風味を味わいたい。少しでも量は多いほうがいい。
・イオンPB
とにかく節約したい。あっさり系スープが好き。
麺が伸びる前に食べきる自信がある。
○筆者はどれを選ぶ?
正直、横に並べて食べ比べないと「違い」は分からないかもしれない……と思いつつ、詳しく見ると個性を感じられる仕上がりで大変興味深かったです。個人的にはゴロゴロの大きな具材とガツンとした“豚感”が大好きということが再確認できましたので、値段は張りますが日清のカップヌードルを選びたいと思います。やっぱりロングセラーなだけあるよなあ。
読者の皆さんも、ぜひどれが好きかSNSなどで教えてもらえると助かります。
増田 ますだ ネットニュースのライター・編集者。上手すぎるイラストで日々感じたことやできごとをインスタグラムで漫画にしています。 この著者の記事一覧はこちら
編集部おすすめ