●ドーム公演で「スイッチがより入った」 目指すはドームツアー
今年9月12日に結成10周年を迎えた16人組ダンス&ボーカルグループ・THE RAMPAGE。グループでの活動に加え、それぞれ個人でも活躍の幅を広げ、存在感を高めている。
今月11日には、千葉・幕張イベントホールで行われた「YouTube Fanfest Japan 2024」に初出演。YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」とのコラボ企画として、一発撮りパフォーマンスを披露した。ボーカルのRIKU、川村壱馬、吉野北人にインタビューし、同イベント参加の喜びや、10周年を迎えた今の気持ち、今後の抱負など話を聞いた。

――「YouTube Fanfest Japan」へのご出演は初めてですが、心境をお聞かせください。

川村:主催の方もそうですし、各関係者の方たちの気合がすごく入ったイベントだと感じ、僕らもいいパフォーマンスをしないといけないなとすごく気合が入りました。

――「THE FIRST TAKE」の反響があっての今回のご出演だと思いますが、そういった意味でも喜びがありますか?

RIKU:そうですね。2年ぐらい前に「THE FIRST TAKE」に出演させていただき、いろんな反響をいただいたり、すごい勢いで再生数が伸びたり、それも相まって、以前自分たちのツアーで「THE FIRST TAKE」バージョンでパフォーマンスをしたこともあったので、2年越しにこういったイベントに出演させていただけるというのはすごくうれしいです。

――「THE FIRST TAKE」では3人の歌声が際立っていましたが、改めて「THE FIRST TAKE」出演の感想をお聞かせください。

吉野:すごく注目されているコンテンツで、いろんなアーティストさんが出ているのを見ていたので、そこで歌えること自体とてもうれしかったですし、僕たちの歌を知らない方々にも聴いていただいて、不思議な気持ちというか、自分たちの音楽、歌を皆さんに受け入れてもらえた感じがすごくしました。そこで自信もつきましたし、もっともっといろんな人たちに自分たちのパフォーマンスや歌を届けたいなという気持ちにもつながりました。

――結成10周年を迎えられましたが、ここまでの歩みを振り返ってどのように感じられていますか?

吉野:あっという間ですね。すごく濃かったし、いろんなことを経験させていただきましたが、10年とはいえど、まだまだだなと。
もっとこうしたい、ここに立ちたいという欲がまだたくさんあり、その夢を一個ずつつかんでいきたいので、これからだなという感じです。

――グループにとって特に大きな転機になったと感じている出来事を教えてください。

川村:最近だと9月のドーム公演で自分たちのスイッチがより入りました。今までももちろん、その時の自分たちの100%を目指してきましたが、もう1個隠れていたスイッチが入ったみたいな。みんなの熱量がドーム公演をきっかけにだいぶ変わった気がします。

――ファンの皆さんの熱量を感じて、よりスイッチが入ったのでしょうか?

川村:2021年のコロナ禍に半分のキャパで東京ドームで公演させてもらい、その時は声も出せなかったのですが、半分とは思えないぐらい、すごくいい公演に。それ以来の単独での東京ドーム公演だったのでぶっかましてやろうぜという全員の気合が凄まじく、ずっと蓄積していたものが爆発した感覚でもありました。改めて、一個一個のチャンスで蜘蛛の糸をつかんでやろうと……来年、僕たち「PRIMAL SPIDER」というツアーをやらせていただくので、蜘蛛の糸とか言っちゃってすみません(笑)

――先ほど、まだ夢がたくさんあるという話がありましたが、グループとして叶えたい夢とは?

RIKU:今まではドーム公演という形でしたが、それをドームツアーにしたり。今年はLDHとして「LDH LIVE-EXPO」を開催し、スタジアムにEXILE TRIBE一族総勢84人が一堂に会してライブをしたんですけど、その景色を見たがゆえに、これをTHE RAMPAGEだけでやったらどんなことになっちゃうんだろうということも想像しました。そして、ドーム公演やドームツアーで満足するような集団ではなく、その先に、グループとしてもそうですし、個人のそれぞれの夢、16個以上の夢も絶対叶えてやりたいという欲張りアーティストなので、そのために必要なことは全部やってやるぜという気合のもとで活動しています。漠然と夢を持つというより、一個一個確実に叶えていってやるぞという感覚です。

――さらに10年後、結成20周年の時にはどうなっていたいですか?

RIKU:10年後、40歳です(笑)。
10年経ったら人生の半分以上、(メンバーの)全員と過ごすという。平均年齢も30後半になっているわけで。どうしてるんだろうね。

吉野:想像つかないね。

川村:想像つかない。でかい夢は叶えて、10年後だったらもう子供いるよ。

RIKU:かもね。お互い見せ合ったりとか、ファミリー会みたいなのもしているかもしれないし。あとは、それぞれがずっと思い描いていたことを楽しく仕事としてやっている環境を作れているんじゃないかなと思います。例えば壱馬だったら、ゲームをはじめいろんな趣味があり、たぶんご飯も好きで、ご飯イコール仕事になっているみたいなコンテンツや場所がありそうだし、北人も自分のやりたかったことを……遊びと仕事がイコールになるような場所が16個できているんじゃないかなと思います。

――人生のステージや個人の活動の状況が変わっていっても、THE RAMPAGEが活動の軸であることは変わらなそうですか?

RIKU:そうですね。やり続けないと。


川村:全員から聞いたことはないのでわからないですが、死ぬまでこの仕事ってみんな覚悟決まっていると思います。相当苦しい思いをしてきて、そういう時から腹決まっているので、10年、20年経っても簡単に辞めるとはならないです。体力の問題とかあるので、形は変えつつかもしれないですし、永遠ではないとは思いますが、何かしら絶対みんな燃え尽きないでやっていると思います。

RIKU:ぶち壊れるまで!

吉野:声が出るまで!

個々の成長も誓う「一人ひとり高めていけばチームがもっと大きく」

――それぞれ個人でも活躍されていますが、今年はご自身にとってどんな年になりましたか? そして来年の抱負もお聞かせください。

RIKU:今年はTHE RAMPAGEになって一番忙しく、タフネスな1年でした。その渦中にいる時はどうしても余裕がなくて、ネガティブになってしまう時もありましたが、だからこそ、東京ドームに全員で立った時とか、15人の仲間たちの存在にどれだけ助けられていたのかとすごく実感した1年で、微力ながらもっともっとグループの力になるためには、自分だったら何をすべきなのかなとか、今の自分にできることは何かというのをより考えるようになりました。つらかったけど、今しか無理できない部分も年齢的にも肉体的にもあるとは思うので、やってよかったなと思います。

――俳優業もそうですし、写真集もリリースされて。

RIKU:今年は舞台も2つ出させてもらい、グループでの稼働も含めると、100以上ステージに上がった1年だったので、3~4日に1回ステージに立っている感じでした。ほかのメンバーもいろんな仕事をしていて、リハーサルで全員がなかなかそろわないという、贅沢であり、大きな問題、悩みもありました。今まではグループでの稼働しかなかったので、みんなでリハして帰るという感じでしたが、どうしてもこのメンバーが来られませんというのがざらになってきて、この業界で戦う者としてはありがたい悩みではあります。

――個々がそれだけ強くなっているわけですね。


RIKU:そうですね。16本以上に僕らは矢を構えることができるようになってきたという証拠ではあるので、決してマイナスに捉えてはないです。

――川村さんはいかがですか?

川村:今年1年は己と向き合うことが多かったのと、未来について考えることが多かった1年でした。メンタル的には楽しかった時の方が少なかったですが、すごく意味があったというか、改めて、グループももちろん、自分の今後、生き方、未来などを真剣に考えてみると、もっと今のうちからできることがあるなと。グループとしては今までで一番というぐらい、めちゃくちゃいい雰囲気で活動してこられた1年でした。そして、ソロの活動が来年から決まっていて、いつかは自分1人の人生になることを常に想像してきて、その準備はバッチリのつもりでしたが、いざソロでのライブを想像してみたらめっちゃ緊張しそうだなと思いました。そう思った時に、グループで普段、莫大すぎるぐらいの安心感やパワーをもらっていたんだなと気づいたし、より一層、グループ・ソロ両方しっかりと頑張っていけたらなというマインドになりました。

――グループとしてずっとやっていくつもりだけど、ソロとしても活動できるようにしていきたいという思いでしょうか。

川村:そうですね。そもそもソロでいろいろ音楽を発信していくということは昔から決めていて、絶対やると思っていたことなんですけど、実際に目の当たりにした時に、グループからの安心感、パワーの絶大さを改めて感じました。

――吉野さんはいかがですか?

吉野:いい意味で忙しかったです。いろんなことを経験させていただいた年だったので、それが今後にもつながるでしょうし、2025年もすごく楽しみというかワクワクしています。
来年のことを考えてウキウキワクワクってあんまりなかったんですけど、最近すごい来年楽しみだなと。だからきっといい年になると思うし、いい年にしたいなと思います。チームとしては、ドーム公演が成功という形で終わったので、これをツアーとしてできるように、チーム一丸となるべく個々も一人ひとり高めていけば、それがチームに返ってきて、チームがもっと大きくなると思うので、2025年はいろんなことを大きくするべく活動していきたいです。

――今年、ご自身にとって特に大きな経験になったと感じていることを教えてください。

吉野:ドームはもちろんですけど、個人としてもいろんな撮影をさせていただいて、自分という表現者についてすごく考えた1年になりました。昔だったら、チームを広げるためにやれるんだったら何でもやりたいというマインドでしたが、今はいい意味で自分が大事というか、自分のブランディング、未来のことを考えて、一個一個丁寧に考える1年だったと思います。今後もしっかりと自分の未来を考えて、チームのことも考えていきたいです。

■THE RAMPAGE
3つのオーディションを通じて選ばれた16人組ダンス&ボーカルグループで、「RAMPAGE=暴れ回る」という名の通り、ステージを踊り暴れるHIPHOPテイストのパフォーマンスが魅力。2017年1月25日シングル「Lightning」にてメジャーデビュー。2024年2月14日には初のベストアルバム『16SOUL』『16PRAY』を2作同時発売。7月24日発売のシングル「24karats GOLD GENESIS」では「Billboard JAPAN 総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”」(2024年7月31日公開)にて自身初の1位を獲得するなど、Billboard&オリコン主要ランキングで4冠を達成し、自己最高の35万枚を突破。9月11日、12日には自身2度目の単独東京ドーム公演を実施した。
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