羊毛フェルトで人形作ってみた

せっかく新しい年を迎えたし、なにか新しいことをはじめたいな~と思っている方。突然ですが、羊毛フェルトでの“ぬいぐるみ作り”なんていかがでしょう?

「羊毛フェルトはやってみたいけど、ぬいぐるみにはそんなに興味ないなぁ」と思ったそこのあなた。実はバイクなどの二輪車メーカーとして知られるヤマハ発動機が、あみぐるみや羊毛フェルトのレシピを公式Webサイトで紹介しているのをご存じですか?

その作品ラインナップはというと……「船外機」「ブレーキキャリパー」「マリンジェット」などなど。
いわゆる可愛い手芸作品だけでなく、ヤマハ発動機のマシンを模したカッコイイ作品やユーモアたっぷりのユニークな作品がたくさん掲載されているんです。

しかも内容を見てみると、羊毛フェルトレシピは一般社団法人 日本羊毛フェルト協会が監修しているなど、かなり本格的。さらには作り方も動画で細かく説明してくれています。

お、これだったら、これまで手芸とは縁もゆかりもない人生を歩んできた筆者でも、簡単に作れそうじゃないですか?

ということで筆者が今回挑戦するのは、2024年12月に公開されたばかりの新作「トリ獅子」の羊毛フェルトバージョン「トリ獅子 by 羊毛フェルト」。ヤマハ発動機の前2輪バイク「トリシティ」をモデルに作られた猫のキャラクター「ニャイケン」を獅子舞風のデザインにしたものなのだそうです。

○材料と道具

まずは材料と道具を用意しました。なお、詳しい内容については公式サイトのレシピを参考にしてみてください。

・羊毛

ベースとして使う白の羊毛と、風呂敷の部分として使う緑色の薄いフェルト、スライバー(ワタの状態になった羊毛)の黒、赤、黄色など各種。「スライバー」という言葉を生まれてはじめて聞いたのもあって、手芸店の店員さんに質問しちゃいました……。

・道具

羊毛フェルト手芸の際に使う基本的な道具(ニードル、マット、はかりなど)。

・型紙

パーツ作りの際に、羊毛の形や大きさをそろえるための型紙。こちらは公式サイトからダウンロードできるようになっています。


作っていくぞ~っ

それでは早速作っていきましょう! 「ニードル」と呼ばれる特殊な針を何度も刺して、羊毛の繊維同士を絡めて固くしていきます。

そうしながら、型紙に合わせてサイズを調整していきます。これがなかなか面白くて、無心でチクチクやってしまうんですよね。そんなこんなで各パーツができてきました。

とはいえ、そうそう順調にはいきません。なにせ筆者の手芸経験は、小学生のときの家庭科の授業ぐらいしかありませんからね! 羊毛を型紙のサイズにそろえるのがそもそも難易度が高いのですが、特に難しいと感じたのが細かい装飾部分です。

本来のニャイケンちゃんは黒目がちでキュートな表情なのですが、筆者のニャイケンちゃんはちょっと違う雰囲気になってしまいました……。が、表情も個性のひとつ。お手本通りの見た目にならなくとも、自分なりの表現を追求するのも手だと思います。

すべての部品ができたら、それぞれをドッキングしていきます。ここは接着剤を使うのかな? と思いきや、ひたすらつなぎ目をチクチクしていくんですね。羊毛フェルトはチクチクにはじまりチクチクに終わるのである。


○いよいよ完成!

でき……た……できたぞー!

どうでしょうか? 獅子舞なのに髪型がリーゼントだったり、犬歯がほっぺのように見えたりと、お手本とちょっと(?)違う部分もありますが……そこも個性として受け入れられるのも、ものづくりの楽しいところなんですよね。

○手間がかかった分だけ愛着も

ということで、はじめての羊毛フェルト体験。思い通りの形を作るのは、非常に難しかったです。一方で、作るのに時間がかかるので、出来上がったものへの愛着はひとしお。これからも時間があるときにチクチク続けたいなーと思った次第です。

なお、私の作業を見ていた娘(小6)が、「自分もやりたい! 」とすっごく食いついてきたんです。針先でのケガにさえ気を付ければ、子どもと一緒に楽しめると思います。

ヤマハ発動機のサイトには、他にもいろいろな羊毛フェルトのレシピを公開していますので、自分にもできそうな難易度のものから挑戦してみてはいかがでしょうか?

増田 ますだ ネットニュースのライター・編集者。上手すぎるイラストで日々感じたことやできごとをインスタグラムで漫画にしています。 この著者の記事一覧はこちら
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