ソフトバンクは2月5日、「投資に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2025年1⽉17日~21日、株式投資を行っている1都3県在住の20~30代の男女1,096人を対象にインターネットで行われた。
併せて、2月13日に「ガチ分割カブ」イベントを開催することも発表した。
○1カ月あたりの投資金額
20~30代の1カ月あたりの投資金額は5万円以下がボリュームゾーンだった。
○「今年は昨年よりも投資額を増やす」半数超え
トランプ新政権の誕生など世界情勢に動きはあるものの、日経平均株価の回復基調などポジティブな論調を受けて、今年は昨年に比べて投資額を増やすと回答した人が5割超に。若い世代の積極的な投資意欲が確認できた。
○約8割が投資先の選択に迷う"投資迷⼦"
投資額を増やす意向がある一方で、実際の株式の投資先に関しては約8割が投資先に迷った経験があると回答。多くの人が「知識不足」「業績や株価の予測が難しい」「銘柄数が膨大」といった理由のほか、「投資金額が高いから」という理由で"投資迷⼦"になっていることがわかった。
○投資傾向は「安・⾦・長」
そんな投資迷⼦たちの投資先へのニーズとしては、「安」手軽に少額から投資できること、「金」配当金や株主への還元姿勢は当然重視しながらも、物品や金銭に近いポイントや割引のある株主優待といった直接的なメリットがあること、「長」長期保有できる優良な成長株への投資で安定して資産形成を図りたいという、若い世代の堅実な姿勢と「安・⾦・長」の投資傾向が読み取れる。
株式分割を知っている人は約6割
株式分割を知っていて、内容まで理解していると回答した人は全体の約6割と、株式投資の経験者の中での認知度は⾼い結果に。株式分割の内容を知らない人に対して、初めて投資する人でも少額から株を買いやすくなる、といった株式分割のメリットを理解してもらってから、株式分割された株への投資意欲を聞いたところ、詳しく知らなかった人の投資意欲は約6割に、全く知らなかった人の投資意欲も5割近くとなり、若い世代にとって株式分割された株への投資は魅力的な選択肢であることがわかった。
○2万円からの「少額分割株投資」が可能
同社は2024年10⽉1日付で、1株を10株に分割する株式分割を発表した。これまで同社の最低購入単価の100株を購入するには、約20万円の資⾦が必要だった(2025年1月時点の株価に基づく)。これは若い世代にとってなかなか手が出る金額ではないが、10分割後は100株を購入するために必要な資金が10分の1となり、例えば2025年1月後半の株価では、2万円ほどでソフトバンクの株式を購入することができるようになった。
○安定して高水準の配当を実現
同社は2018年に上場してから約6年間、高い水準の安定的な配当を継続している。中間配当および期末配当の年2回支払うことを基本的な方針とし、業績、財政状態、キャッシュ‧フローの状況などを総合的に勘案して継続性や、安定性に配慮しながら、高水準の配当を継続していく方針。
○株主優待制度
2025年3月に株主優待制度を新設した。この制度では、同社の普通株式を1年以上かつ100株以上保有する株主に、PayPay マネーライト1,000円分を進呈する(保有期間は3⽉31⽇から翌年3⽉31日までの間で、初回は2025年3⽉31日から2026年3⽉31日までとなる)。
○「ガチ分割カブ」イベントを実施
同社は2月13日、「ガチ分割カブ」イベントをスペース六本⽊(東京都港区)で開催する。
同イベントは、株式分割とPayPayマネーライト1,000円分がもらえる株主優待制度の新設を記念したもの。新生活を前に"投資迷子"となっている若者などに向け、半分に割った聖護院かぶを配布する。
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