GoogleがiOS向けに「Googleレンズ」の新機能を追加する。これにより、一部のAndroidデバイスで利用できる「かこって検索」に近い体験が可能となり、「Chrome」や「Google」アプリ内で画面上のテキストや画像を簡単に検索できるようになる。
さらに、AIを活用した検索結果「AI Overviews(AIによる概要)」がレンズを用いたビジュアル検索にシームレスに統合される。一方で、iOS版「Google」アプリからGemini機能が削除された。

新たなビジュアル検索オプションでは、ChromeやGoogleアプリ上で検索対象をかこんだり、タップしたりする直感的なジェスチャーで検索を実行できる。この機能は今週からグローバル展開が開始され、順次利用可能となる。

これまで、iPhoneでGoogleを使って画面上の情報を検索するには、スクリーンショットを撮ってGoogleレンズにアップロードするか、別のタブを開いて手動で検索する必要があった。しかし、この新機能により、より直感的かつスムーズに検索を行える。

Chromeで利用するには、画面右上の三点メニューから「Search Screen with Google Lens」を選択する。また、今後数カ月以内に、アドレスバーにGoogleレンズのアイコンが追加され、ワンタップで検索できるようになる予定である。Googleアプリでも同様に、三点メニューから同機能を利用可能となる。

Googleレンズは、植物や動物の種類、製品などさまざまなものを識別する機能を備えているが、AIを活用した「AIによる概要」が検索結果に高い頻度で表示されるようになる。これにより、ビジュアル検索後に追加の質問を入力する手間が省け、より迅速に関連情報へアクセスできる。このアップデートは「AIによる概要」が利用可能な国の英語ユーザー向けに、AndroidおよびiOSのGoogleアプリから展開を開始し、近日中にChrome(デスクトップ、モバイル)にも導入する予定となっている。


一方、iOS版Googleアプリから「Gemini」タブが削除され、同アプリ経由でのGeminiへのアクセスができなくなった。Googleは2024年11月にiOS向け「Gemini」アプリをリリースしており、より多機能で優れた体験を提供する専用アプリの利用を促す狙いと見られる。
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