写真集でグラビア初挑戦「すごく悩みました」
アイドルグループ・Peel the Appleの浅原凜が2月12日に、1st写真集『凜』(3,300円 扶桑社)を発売した。写真集発売を決断するまでの心の揺れや撮影の思い出などを聞いたほか、Peel the Apple結成時から現在までを振り返ってもらった。○即決はできなかったグラビア挑戦
これまでグラビアの撮影をしたことがなかった彼女にとって、写真集のオファーは青天の霹靂だった。
「いつか出せたらいいなと漠然と思っていましたが、まさか自分にそのときが来るとは思ってませんでした」
思いがけず巡ってきた、憧れの写真集を出すチャンス。けれど、即決はできなかった。
「出したくて出せるものじゃないですし、お話をいただいたときはすごくうれしかったんですけど、すごく悩みました。グラビアは挑戦でもあったので。でも、お母さんに相談したら、『人生で一冊、自分の写真集が作品として残るっていいじゃない』と背中を押してくれて、挑戦することを決めました」
撮影は、本人たっての希望で宮古島で行われた。
「海外に行きたいな、地元もいいなと思ったりしたのですが、グラビアといえば、空と海と太陽というイメージがあって。じゃあ、南国がいいなと思ったときに、沖縄には行ったことがあったので、宮古島に行ってみたいなと。『宮古島に行きたいです!』と言ったら、『いいよ!』と言ってもらえました(笑)」
天候にも恵まれた。撮影は3日間とも晴れ。直前に台風が通り過ぎていったので、虹も見ることができた。しかも、彼女と入れ違いにまた台風が来ていたそうだ。もしかして、すごい晴れ女なのでは?
「と思うじゃないですか? 野外ライブに出演するとき、結構な確率で雨が降るんです。
それも私たちがステージに立つ時間だけ(笑)。でも、写真集の撮影は晴れてくれたので、宮古島では晴れ女なのかもしれません!」
○写真集ならではのカットも
撮影で印象に残っていることを聞くと、「宮古そばを食べました!」とうれしそうな表情を浮かべる。
「8時間ダイエットってご存知ですか? 1日の食事を8時間以内に済ませるダイエットで、8時間以内だったら何を食べてもいいんですけど、写真集のために頑張ろうと思って、小麦を食べないようにしてたんです。だから、宮古そばが久しぶりの麺類で、食べたときは本当に幸せでした」
水着やランジェリーを着用した撮影にも挑戦するなど、これまでに見せていなかった魅力もたくさん詰まった初写真集。そのなかでも「これは我ながらカワイイ!」と思わず自画自賛してしまうカットを挙げるなら?
「個人的に好きなのは、ミントグリーンのランジェリーを着たカットです。大人っぽいけど、モケモケのかわいさもある。(胸元の)ほくろがポイントです!」
では、一番大人っぽいカットはというと?
「背中がバーンと見える結構攻めたカットがあります。2日目に撮影したんですけど、元々予定していなかったもので。1日目の夜に編集者さんとマネージャーさんと話し合って、せっかく初めての写真集だし、攻めてみるのもありかなと思って、『やってみたいです!』と言いました。下着の跡(あと)もあえて残してて。恥ずかしいんですけど、これも写真集ならではですね」
○新グループ加入を決断「やらない後悔よりやる後悔だと思って」
Peel the Appleは今年7月に5周年を迎える。個人としても写真集を発売できるところまで来た。
一歩ずつ着実にアイドルとしてのキャリアを積み上げる彼女のはじまりとは。
「ニジマス(26時のマスカレイド)さんの新メンバーオーディションを受けて、ファイナリストまで残ることができたんですけど、落ちちゃって。落ちたときは人生終わったと思いました。高校3年生の夏くらいだったんですけど、周りの子たちは進路が決まってるなか、自分はオーディションにかけてたので」
Peel the Appleが目指す場所は?
ニジマスの新メンバー発表ライブ終了後、別室に集められたファイナリスト9人は、プロデューサーから「ここにいる皆さんで、新しいアイドルグループを作ろうと思っています」と告げられる。参加するかどうかは自分次第。決断までに与えられた時間は30分だけだった。「1からのグループでどうなるか分からないけど、やらない後悔よりやる後悔だと思って。とりあえずやってみようという感じでした。あの時、やると決めて良かったですし、やらないという選択肢を選ぶことはなかったと思います」
自分と同じ決断をくだした8人で結成されたグループは、「りんごの皮」を意味する「Peel the Apple」と名付けられた。りんごの皮は普段捨ててしまうが、中身以上に皮にこそたくさんの栄養が詰まっていて、りんごの皮を使った料理も人気である。一度はオーディションで落ちてしまった彼女たちだが、価値がないのではない。全員にちゃんと価値があり、輝ける場所があるというメッセージが込められている。
グループのお披露目のあと、センター争奪戦が行われ、グループ最初の表題曲のセンターは浅原に決まった。
「審査では、来栖りんちゃんと有識者の方たちの投票もあったんですけど、私に入れてくださる方が多くて。なんで私なんだろう? と思ったけど、選んでもらえてうれしかったです。頑張ろうと思いました」
「メンバーから『浅原がセンター?』みたいな目で見られることもないし、センターだからといって、特別なことをしなきゃとは思いませんでした。グループのメンバーとして、自分がやるべきことをやるだけでした」
グループの初ライブパフォーマンスは、オンライン開催となった「TOKYO IDOL FESTIVAL」のステージで。カメラの先にいるファンたちに全力で思いを届けた。無観客だったが、ニジマスの先輩たちが目の前で見守ってくれていたこともよく覚えているそうだ。
○いつかこの8人で日本武道館に立ちたい
昨年末をもって、松村美月と黒嵜菜々子がグループを卒業し、松村からリーダーの役割を受け継いだ。オーディションから一緒だった2人がいないのは、不思議な感じがするという。
「よりしっかりしなきゃと思うし、これまではとにかくガムシャラに頑張るみたいな感じだったんですけど、気持ちだけじゃダメっていうか。リーダーとして求められるコメントも難しくて。ライブのMCをしているとき、みちゃん(※松村の愛称)って、すごいことを当たり前にやってくれてたんだなって改めて思いました」
「菜々子ってすごく自由で、楽屋に菜々子がいるだけで明るくなるんです。
ムードメーカーみたいな存在だったから、なんだか静かだなって思うことがあります。でも、私は盛り上げるタイプの人間じゃないですし、同じようにはできないですけど、みんなの気持ちがバラバラにならないようにしていきたいなと思っています」
グループとして、Peel the Appleが目指す場所は?
「いつかこの8人で日本武道館に立ちたいです。そのためにはやらないといけないことがいっぱいあるんですけど、みんなで課題を見つけながら、8人の個性を光らせて、もっとたくさんの方に、ぴるあぽを知っていただけるように頑張りたいと思います!」
■プロフィール
浅原凜
2002年7月28日生まれ、静岡県出身。2020年7月にアイドルグループ・Peel the Appleの結成メンバーとなり、グループのセンターとして活動している。メンバーカラーはスカイブルー。特技はダンスで、趣味はカメラとサウナ。2024年の「@JAM EXPO」限定ユニット・rad sound rebels、プラチナムピクセル所属のアイドルグループから生まれた新ユニット・SUPER VENUSとしても活躍しており、注目を集めている。
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