WOWOWは、6月に脚本・監督に三谷幸喜、主演・田中圭のドラマW 三谷幸喜『おい、太宰』(WOWOWプライム/WOWOWオンデマンド)を放送・配信する。
舞台、映画、ドラマと常に話題作を世に送り出し続ける三谷幸喜が、自身のオリジナル脚本と監督による"完全ワンシーンワンカットドラマ"シリーズ。
主人公・小室健作を演じるのは、三谷作品初主演となる田中圭。2019年公開の映画『記憶にございません!』以来、6年ぶりの三谷組への参加となる。実は本シリーズの大ファンだったという田中は、三谷に熱烈なラブコールを送っていたという。念願叶っての主演となるが、待ち受けていたのは想像を絶する過酷な撮影。田中が演じる健作は、なんと約100分間もの間、画面に出ずっぱりだったという。膨大なセリフに加え、一度もカメラが止まらないという、まさに"NG"が許されない極限の緊張感の中で、田中はどのようにこの難役を演じ切るのか注目だ。
物語は、太宰治を敬愛する平凡な会社員・小室健作が、妻・美代子と出席した披露宴の帰り道、偶然にも太宰が心中未遂を起こしたという海辺に迷い込むところからスタート。太宰ゆかりの地に興奮した健作は、制止を振り切って暗い洞窟へと足を踏み入れる。その先に待ち受けていたのは、なんと太宰治に瓜二つの男だった。健作は本当に太宰の生きた時代にタイムスリップしてしまったのだろうか?
■田中圭 コメント
――三谷幸喜脚本・監督作の主演オファーを受けた際のお気持ちは?
三谷さんとは、プライベートで偶然お会いすることがあります。以前作品でもご一緒していることもあり、会う度にご挨拶をさせていただいておりました。
――三谷さんのオリジナル脚本や三谷流の演出を実際に体感されてのご感想を。
大胆なのにじわじわくる。繊細なのに吹き出しちゃう。というような波状攻撃です。台本はとてもおもしろかったです。ただ、ワンカットの撮影でタイムスリップってどう撮るのだろう。三⾕さん、ワンカットでの撮影というの忘れちゃったのかなと思いながら読み進めていました。
――カメラを一度も止めない「完全ワンシーンワンカット撮影」の難しさや楽しさについて。
難しさは、まず膨大な台詞を覚えなくてはいけない事。役者がNGを出しても、出していないように⾒せなければならないチームワーク。スタッフさんの体⼒と臨機応変な対応。全体が1つにならないと約100分走りきれないところでした。もちろん緊張や、自分達ではどうする事もできない天候とも戦わないといけないところもあります。今回は海辺ということで、日によってアクティングエリアが変わるのも大変だったと思います。でもだからこそ、その全てが楽しかったですし、一日一回しか撮影できない緊張感はなかなかでした。
――視聴者の皆様へメッセージ
ワンカット撮影のドラマなのにタイムスリップを描きます。