女優・モデル・グラビアアイドルとしてマルチに活動する菊地姫奈が19日、5年間のグラビア活動の集大成となる写真集『memory』(2,970円 講談社)を発売した。インタビュー後編では、写真集で「大人っぽい」と思うカットを教えてもらったほか、女優業についても話を聞いた。
○下着カットで魅せた“大人な表現”
――20歳の節目となる写真集ということで、「これは我ながら大人っぽい」と思うカットがあれば、教えていただきたいなと。
下着のカットを撮影したんですけど、赤と白の下着を着させていただいて。逆光だったり、トーンが暗めの場所も相まって、大人っぽい感じで撮影できたかなと思います。
――写真集の発売が決定したときのコメントで、「20歳だからこそ挑戦したい」とおっしゃっていて。
はい。
――色気みたいなものは意識されていたんですか?
いつもよりちょっと大人っぽく、でも背伸びしすぎって感じではなく、ありのままの感じを出したいなと。スタイリストさんとヘアメイクさんがちょうどいい感じにしてくださって、素敵な写真ができたと思います。
○映画『V.MARIA』で初主演「改めて演技の難しさや楽しさを学べた」
――女優業についてもお話も少しお話を聞かせていただきたくて。
はい。
――出演作品がどんどん増えてきていると思うんですが、女優として学びがあった作品や、印象に残っているものを挙げるなら、どの作品になりますか?
最近だと『V.MARIA』という映画で初主演を務めさせていただいて。初主演ということもあって、すごく緊張と責任を感じましたが、役を通してたくさん考える時間がありましたし、改めて演技の難しさや楽しさを学べた作品になりました。この間、アフレコに行った際、少し映像を見せていただいたんですけど、すごく素敵な映像になっていたので良かったです。
(※インタビューは2月に実施)
――主演のプレッシャーはすごく大きそうです。
そうですね。台本をめくってもめくっても全部に自分のセリフがあって、映像のほとんどが自分主体で動く話でもあるので、1つでも妥協した部分があってはいけないなと。おこがましいですけど、自分が引っ張っていくんだというくらいの気持ちでいました。
――菊地さんがこれまで出演されてきた作品にも、主演の方がいらっしゃって。
はい。
――ご自身がこうして主演を務めてみて改めて思い返したときに、主演としての立ち振る舞いが印象的な人はいますか?
『最高の生徒~余命1年のラストダンス~』(日本テレビ)で畑芽育ちゃんと共演させていただいたんですけど、芽育ちゃんの演技との向き合い方だったり、考え方が本当に素敵で。周りの演技を高めてくれるっていうのかな。芽育ちゃんと一緒のシーンだと自然と涙が出たんですよね。それぐらい感情を引き出してくれるような方で、自分もそういう俳優になりたいなと思いました。
――演技で引っ張っていくような主演だった。
人柄も素敵でした。
演技の相談に乗ってくれましたし、プライベートでもたくさん連絡もくれて。本当にいい先輩だなと思いました。
○グラビアと演技の共通点とは
――あと、グラビアと女優の両方を経験している方にインタビューするときにいつも聞いてることなんですけど、この2つに通じるものって感じたりされますか?
似てる部分だと、やっぱり表現力はどっちも必要だなと思ってて。グラビアもただ撮られるんじゃなくて、このシチュエーションでこういう衣装を着てるから、こういう表情とか表現の仕方が合うなとか、この写真だったらこういう感じでポージングしたほうが収まりがいいなとか、表現の仕方を考えてるんですけど、それは演技も同じで。
――というと?
こういうシチュエーションだから、こういうセリフが口に出て、そしたらこんな喋り方になるかなって考える。なので、表現するっていうところは似てるなと思いますね。違う部分だと、グラビアは自分自身を見せる場だけど、映像作品は自分じゃない役を見せる。ここは全く違うのかなと思います。
――なるほど! とても興味深くお話を聞かせていただきました。では最後に改めて、3rd写真集の見どころを教えてください。
今回は「王道グラビア」がテーマということで、デビューから約5年間で私が経験したことや見てきたものを全部、『memory』として形にした3冊目になってるので、今の私の全力をぜひ楽しんでいただきたいなと思います。あとは大胆なカットもあるので、そこは新しい一面として楽しんでいただけたらうれしいです。
(C)Takeo Dec.
■プロフィール
菊地姫奈
2004年10月19日生まれ。茨城県出身。「ミスマガジン2020」で「ミス週刊少年マガジン」を受賞し、グラビア活動を本格化。2024年5月よりファッション誌『non-no』の専属モデルに就任。女優としても、ドラマ『ウイングマン』(24・テレビ東京系)や映画『遺書、公開。』(25)など話題作への出演を重ねている。2025年4月1日、初主演映画『V. MARIA』が公開予定。
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