LIFULLが運営する「LIFULL HOME'S」は3月26日、「東京圏のマンションの売却に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2025年2月14日~2月17日、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の主要市区で自分か配偶者か両親の居住歴があり、自分か配偶者か両親の名義だったマンションを過去4年以内に売却した25~84歳の男女508人を対象にインターネットで行われた。

○自宅用に購入派の45.4%は売却前提

売却したマンションの入手経緯は「自宅用に購入した」(82.7%)が多く、次いで「投資目的で購入した」(24.1%)となっている。また、「自宅用に購入した」したと回答した人に、購入時の物件所有意向は「いずれ売却しようと思っていた」(45.4%)が「ずっと住もうと思っていた」(36.0%)を上まっている。この結果から東京圏のマンションには、売却前提で購入する層が一定数いることがわかる。

○売却のきっかけ

売却のきっかけは「不動産価格が上がっていたので高く売れそうだと思った」(25.3%)が最多だった。「住んでいる家に対する不満(狭い、部屋数が足りない、古いなど)」(18.4%)、「子どもの誕生・成長」(15.0%)、「自分や家族の仕事の都合(転勤、転職など)」(13.5%)といったライフステージの変化に関連する回答が続く。マンション価格の高騰が続く現状を受けて、売却を検討する人が多いことが伺える結果となっている。

○売却益がプラスになった人は6割超え

不動産価格の上昇を契機にマンションを売却した人は、実際に利益を得ることができたのか。売却益(売却額ー購入価格)がプラスになった人は全体の62.1%、「+500万円~+1,000万円未満」(14.2%)が最多の回答だった。さらに、1,000万円以上の売却益があった人は36.3%にも上る。一方で、全体の16.2%は売却益がマイナスだったこともわかった。

○売却での「後悔なし」が最多

売却で後悔した点では、「後悔した点はない」(43.5%)が1位となり、多くの人が良いタイミングで納得感のある売却できたと考えていることがわかる。

一方で、「もっと高い価格で売却できたかもしれなかった」(28.8%)、「売却後にエリアの価値が高まった」(13.5%)も上位にランクインしており、ベストなタイミングでの売却を模索するユーザーの意識がにじむ結果となった。
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