AlbaLinkは、「相続でもめそうなことに関する意識調査」結果を4月9日に発表した。同調査は2025年3月26日~31日の期間、30代以上の男女500人を対象にインターネットを用いて行われた。


相続でもめる可能性があるか聞いたところ、「かなりある」「多少ある」と回答した人が合わせて4割以上にのぼった。

一方、もめる可能性がない派の人に理由を尋ねると、「分けるだけの資産がない」「家族みんな仲がいい」などが挙がった

また、相続に関して、誰ともめる可能性があるかを聞いたところ、ダントツは「兄弟姉妹」(63.0%)だった。「兄弟姉妹の配偶者」、「配偶者の兄弟姉妹」という回答もあり、主に兄弟関係でもめそうなことがわかった。

相続でもめそうなことを聞いたところ、1位は「不動産の取り扱い」(47.0%)で、半数近くの人から回答を集めた。また、2位「納得感のある財産分与」(34.0%)と答えた人も多くなっている。

1位「不動産の取り扱い」については、「実家や田んぼをどう処分するかについてもめそう。取り合いになるのではなく、処分の仕方にてこずると思う」「実家は持ち家なので、家の処分について意見が分かれる可能性があります」という意見が寄せられた。

また、親族が亡くなった場合には、「各種手続き」や「相続や実家の片付け関連でかかる費用」なども発生する。そのため負担の分担について心配している人もいるとわかった。

相続でもめた場合の解決策を尋ねたところ、1位は「第三者を入れる」(42.8%)だった。2位は「家族で話し合う」(35.0%)となっている。

1位「第三者を入れる」について、「親族はみんな話し合いなどできない性格なので、弁護士や司法書士など、使える第三者をとことん使う」「親族ともめた場合は弁護士さんに介入してもらい、もめないような解決策を相談したいと思います」など、第三者としては「弁護士」と答えた人が多く、「司法書士」などの回答もあった。


「第三者を入れる」という回答が「家族で話し合う」よりも多くなった理由としては、「家族だけで話し合ってもめた場合には第三者が必要」という視点で回答した人が多いからだと同社は推測する。また公平で納得感のある財産分与のためにも、冷静な話し合いや被相続人の意思確認は重要だという。
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