リーディングマークは5月14日、「2026年卒 旧帝大/早慶 新卒就職人気企業ランキング」を発表した。調査は2025年1月4日~3月4日、2026年卒予定の東京大学・慶應義塾大学・早稲田大学・一橋大学・東京科学大学(旧東京工業大学)・京都大学・大阪大学・神戸大学・北海道大学・東北大学・名古屋大学・九州大学の大学生、大学院生2,051名を対象にインターネットで行われた。

○人気企業ランキング上位100社

五大総合商社である三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅が、前年同時期に引き続き上位5位を独占した。銀行は、三菱UFJ銀行が前年と同じ6位を維持し、三井住友銀行は前年の9位から7位へと順位を上げ、五大総合商社に次ぐ人気を示した。IT業界においては、NTTデータが前年の7位から9位に、楽天が10位から13位に順位を下げたものの、高い人気を堅持している。

人気企業ランキング(第一志望企業群)と同様の傾向だが、業界トップの企業が順位を上げている。また、独自性をもった高い採用ブランドが強い企業が順位を上げており、ビジネスでの業界順位を覆しランクインを果たしている。
○早期化傾向が継続に

図1より、26卒は4月時点で就活を開始している学生は36.9%、6月時点では68.8%が就活を開始している。昨年と比べると4月までに就活を開始する学生が8%ほど増加、6月時点では3.5%増加している。

一方で、就職先企業の絞り込み時期に目を向けると12月時点では58.8%、3月時点では89.2%の学生が志望企業上位5社を決めていることが図2から読み取れる。昨年と比較すると12月時点では7.3%、3月時点では4.4%増加している。

図1・図2より、昨年に引き続き「就活開始時期」と「就職先絞り込み時期」が早期化していることが窺える。

○企業の魅力要因

学生が企業に魅力を感じる要素を40項目で調査した結果、図4によると、昨年と同様に「将来的な高所得の見通し」が最も高く、「企業の強い社会的責任感」と「チャレンジ性のある仕事」がそれに続く。上位10項目を見ると、順位の変動はあるものの、顔ぶれ自体は昨年と大きく変わっていない。
このことから、これらの魅力を効果的に伝えられたかどうかが、2026年卒業予定者の採用成功の重要なポイントだったと考えられる。
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