8BitDoは、レバーレス仕様の新型アーケードコントローラ「8BitDo Arcade Controller」を発表した。Nintendo SwitchおよびWindows PCに対応する通常版と、Xbox Series X|S、Xbox One、Windows PCに対応するXbox版の2モデルが用意され、価格はそれぞれ89.99ドルおよび99.99ドルとなっている。
公式サイトで予約受付を開始しており、発売は7月15日を予定している。

レバーレスコントローラは、左手部分にスティック型のレバーがなく、代わりに「上下左右」の4つのボタンが並び、方向操作をボタンで行う。従来のスティック型に比べて、操作の物理的な動きが小さく、格闘ゲームにおいて入力速度と精度の向上が期待でき、競技性を重視するプレイヤーの間で近年注目を集めている。

レバーレスは機構的に薄型化しやすく、Arcade Controllerは本体部分がわずか1.6cmの薄さで、スイッチなどを含めた全高でも約2.2cmである。また、横幅301mm、奥行き201mmと、A4用紙に近いコンパクトなサイズで、優れた携帯性を実現している。

全16個のアクションボタンには、Kailh製のWizardロープロファイルメカニカルスイッチを採用しており、ホットスワップ対応によりユーザーが任意のスイッチへ交換することも可能である。Xbox版はRGB LEDを備える。

カスタマイズ面は、通常版のP1~P4ボタン、Xbox版のP1・P2ボタンはプログラム可能となっており、これらと他のアクションボタンを形状で区別するためのフラットなボタンキャップも付属する。

さらに、8BitDoの「Ultimate Software」を用いて、ボタンマッピング、SOCD(同時押し入力)モード、マクロ機能(通常版)、RGBライティング(Xbox版)のカスタマイズが可能である。通常版は、上部左端の物理スイッチで、Switch用とPC (X-Input)用 のボタン配置とラベル表示を簡単に切り替えられる。

接続方式は、通常版がBluetooth、2.4GHz帯(PCのみ)、USBケーブルの3方式に対応。Xbox版は2.4GHz帯とUSBケーブルが利用可能である。
バッテリー駆動時間は最大20時間だ(Bluetooth/2.4GHz帯、Xbox版はRGBオン)。

筐体上部には指紋や汚れが付きにくい素材が使用され、底面には滑り止めのシリコンマットを採用。さらに、通常版は角度調整が可能な折りたたみ式のマグネット脚も備え、プレイスタイルに応じたセッティングが行える。

レバーレスタイプのアーケードコントローラは200ドルを超える価格帯の製品が多く、Razerの「Kitsune」は299.99ドルで販売されている。それらと比較すると、8BitDo Arcade Controllerは約90~100ドルという価格設定により、導入のハードルが低く、レバーレス入門用としても魅力的な選択肢となる。
編集部おすすめ