映画『金子差入店』の公開記念舞台あいさつが17日、都内で行われ、丸山隆平(SUPER EIGHT)、真木よう子、三浦綺羅、川口真奈、寺尾聰、SUPER BEAVERの渋谷龍太、柳沢亮太、上杉研太、藤原広明、古川豪監督が登場した。
本作は、長編初監督を務める古川豪監督のオリジナル作で、刑務所や拘置所に収容された人への差入を担う「差入店」を営む家族の絆を描く。
丸山が演じるのは差入店の店主を務める主人公の金子で、『泥棒役者』以来8年ぶりの主役を演じる。人に言えない過去を抱え、息子のために生き直そうとする男を、これまでの丸山のイメージとは一線を画す迫真の演技で情感豊かに体現した。また、金子の妻の美和子には真木よう子。2人の息子の和真は、NHK大河ドラマ『光る君へ』に藤原道長の長男役で出演するなど、今最も注目される子役の1人、三浦綺羅、3人と一緒に暮らす金子の叔父の星田役を寺尾聰が演じている。
公開初日を前日に迎え、この日は主演の丸山らが勢揃いして舞台あいさつ。この日までプロモーション活動を続けてきた丸山は「SUPER EIGHTの丸山隆平です。今日はSUPER先輩(SUPER BEAVER)が来てくださったということで、SUPERと言ったら大先輩なので、特別な日になると思います」と笑いを誘いながら、「昨日来たんですよ。ここに。ちょっとお高めなシートに偉そうに座らせていただいて、素敵な作品に参加できたなと光栄に思いました。心から感謝でございます」と話した。
映画の鑑賞後、Xでチェックしたという丸山は「この映画について語り合ったというつぶやきを読んで、世代や性別関係なくこの作品が届いていると思ったのでうれしいですね」と反響の多さに笑顔を見せた。丸山扮する金子の妻・美和子を演じた真木は「私はあまり友だちがいないし家族もなかなか観てくれないんです。
観に行かせようと思います」と明かしつつ、「(弟の)仁は観た! 結構珍しい反応をしていました。『アレすごいな!』みたいな。すごいお気に入りになっていました」と思い出したかのように告白した。
また、2016年放送のドラマ『仰げば尊し』(TBS系)で一緒になり、その時から古川監督からオファーを受けたという寺尾は「面倒くさいから嫌だと言ってましたが、遊びでやっているライブに4~5回しつこく来て、来る度に本を書き直していました。すごく面白くなってきて、最後に手紙を置いていき、こいつやりやがったなと。それがとても素敵なラブレターだったので、男として断る訳にいかないと思い、監督を後ろからバックアップできればということで今回出演させていただきました。本当に心からおめでとう」と祝福の言葉を送ると、古川監督は「ありがとうございます。本当に寺田さんには感謝ですし、ここにいない北村匠海さん、岸谷五朗さん、根岸季衣さん、名取裕子さんたち皆さんに対して本当に感謝申し上げます」と寺田をはじめキャスト陣に感謝した。
4月のジャパンプレミアで丸山からキャスト陣や古川監督に差し入れたいものを発表したが、この日は逆にキャストや古川監督から主演の丸山に差し入れたいものを発表。三浦が「いつも丸山さんから元気をもらっているので、今度は僕が丸山さんに元気を差し入れしてお返ししたいです」と話し、丸山は「全然そんなつもりはないんですけど、勝手に吸い取られていたみたいです。返してくれるの? でも出世して飯奢って」と返すと、三浦は「6年後に(笑)」と笑顔で約束した。
また、本作が映画デビュー作となった川口は「丸山さんは明るく現場を盛り上げてくれましたが、朝メイクする時はすごい見たことがない真顔でシュールな感じで新鮮でした。
メイクの時は真顔に誰でもなっているので、丸山さんらしくなるたこ焼きヘアバンドを差し入れしたいです」とコメント。すると丸山は「むっちゃハズいんですけどね。(メイク中は)テレビのパブリックイメージとは違います。東京に出てくる時にメンバーとかからたこ焼きを食べさせられたりたこ焼きを持たされたりしましたが、最近はスタイリッシュなグループになりつつあるので、たこ焼きヘアバンドで原点回帰したいと思います。元気な丸ちゃんを呼び戻します!」と好反応だった。
編集部おすすめ