PGF生命は5月13日、「2025年の還暦人に関する調査」の結果を発表した。調査は2025年3月19日~3月21日、今年還暦を迎える1965年生まれの男女2,000人を対象にインターネットで行われた。

○現段階の貯蓄額「100万円未満」は30%

全回答者(2,000名)に、現段階の貯蓄金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)を聞いたところ、「100万円未満」(30.0%)に最も多くの回答が集まったほか、「100~300万円未満」(15.8%)や「500~1,000万円未満」(11.8%)、「1,000~1,500万円未満」(9.8%)、「3,000~5,000万円未満」「1億円以上」(いずれも7.0%)などに回答が分散し、平均は2,460万円、中央値は475万円だった。また、「500万円未満」の割合は50.0%、「2,000万円以上」の割合は26.5%となった。

過去の調査結果と比較すると、貯蓄金額の平均は、2023年以降の減少傾向が続き、2023年3,454万円→2024年2,782万円→2025年2,460万円と、2024年の調査から322万円の減少がみられ、2025年は調査開始以来の最低額となった。

また、現段階の貯蓄金額が「100万円未満」の割合についてみると、2025年は30.0%と調査開始以来最も高い水準に達した。一方、「3,000万円以上」の割合は、2018年の初回調査から25%前後を推移していたものの、2024年以降は2024年18.0%、2025年19.7%と2年連続で20%未満にとどまった。「物価上昇により貯蓄を取り崩さざるを得ないケースや、2024年開始の新NISA制度を活用した"貯蓄から投資へ"の動きの影響が生じているのかもしれない」と同調査。
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