俳優の萩原利久が、7月11日からWOWOWでスタートする山下美月主演の連続ドラマW『殺した夫が帰ってきました』(23:00~全6話 WOWOWプライム/WOWOWオンデマンド※第1話は無料放送)に出演することが20日、明らかになった。

DV夫を殺害した妻が、平凡な日常の最中、死んだはずの夫と再会を果たす。
この驚くべき出来事を機に、主人公と"殺した夫"の過去に隠された罪と愛が交錯する、衝撃のサスペンスミステリーが展開する。

原作は2021年小学館刊行の桜井美奈による同名小説。桜井作品初のドラマ化となる。脚本は浜田秀哉、一戸慶乃、監督は加藤綾佳が担当。本作放送終了後には、同枠で桜井原作の連続ドラマW-30『塀の中の美容室』の放送・配信も控える。

物語の主軸は、主人公・鈴倉茉菜(山下美月)と"殺した夫"鈴倉和希(萩原利久)の関係。日常的に茉菜へ暴力を振るったDV夫・和希は、ある出来事により茉菜に殺される。しかし数年後、過去を隠してアパレル会社でデザイナーの夢を追う茉菜の前に、和希が突如として出現。死んだはずの和希の出現に困惑する茉菜だが、彼は2人の記憶を一切失い、別人のように柔和で思いやりのある人物に変貌していた。

○山下美月とは3度目の共演

この衝撃的な再会から、奇妙な共同生活がスタート。果たして和希は記憶を失ったのか、茉菜の平穏を奪いに来たのか。消えない猜疑心と、和希との穏やかな暮らしに感じる安らぎの狭間で苦悩する茉菜。
その先に、予想だにしない衝撃の真実が待ち受ける。優しい笑顔の裏に何かを隠すような、得体の知れない雰囲気を持つ和希を、萩原利久がどう演じるか注目される。

公開された特報映像では、死んだはずの和希と再会した茉菜の驚愕の表情からスタート。土砂降りの雨中、和希を崖下に突き落とす衝撃シーン、暴力夫だった過去と記憶を失った現在の和希が対照的に描かれ、重要シーンが緊迫感満載で散りばめられる。

■萩原利久 コメント

――本作のオファーを受けた際のお気持ちは?

萩原:シンプルにとても嬉しかったです。お話をいただいてすぐに原作を読ませていただき、寝る前に読み始めて、面白くてやめられず、そのまま朝になっていました。その段階でかなり難しい役だと想像できましたが、挑戦したいと強く思いました。

――脚本を読んでの感想をお聞かせください。

萩原:全6話の中で、いわゆる前編と後編のような分かれ方をしている脚
本だと感じました。実際に撮影をしてみても、前半と後半でやっていることも何もかも違っていて。その違いを、撮影していく中で面白く着色できたらと思いました。

――"殺された夫"である和希という人物をどんな人物だととらえていますか? 演じる上で心掛けたこと、難しかったことなどを教えてください。


萩原:和希には“DV夫”という、気性の荒い絶対的なキャラクターがありますが、僕が主に演じているのは記憶を失くしてからの現在の和希。だからどちらかというと現在の姿で和希のキャラクターをとらえて、茉菜と再会した時から和希という人が少しずつ出来ていくイメージで、かなりフラットに演じました。タイトル通り“殺した夫”なので、クリーンな人物に見える必要もない。演じる上で、サスペンスとしての見せ方と和希のリアルな見え方とのギャップのちょうどいい塩梅を探ることが難しかったです。

――山下美月さんとは3度目の共演となります。改めて、どのような印象をお持ちですか。

萩原:初めての共演は5年前。その時は高校生とAIの女の子、今回は殺された夫と殺した妻という、特殊設定での共演が続いていて(笑)。だから山下さんとの共演シーンは、重い会話や難しい局面が多いのですが、ご本人はすごく明るくてたくさん笑う方で、シリアスなシーンの撮影でも、直前まで話していて、本番に入る瞬間すっと役に入れるのが、いつ見てもすごいなと尊敬しています。

――視聴者の皆さん、楽しみにされているファンの皆様へメッセージをお願いします。

萩原:この作品を表す言葉として「殺した夫が帰ってきました」以上にぴったりなものはないなと思っていて。一見よく分からないタイトルだし、でもそれが起こるという意味で、「普通の話」であるわけがありません。
だからこそ、ドラマの中での2人の会話や起こる出来事は、予想外のものが続きます。考えながら見てもらうのも、シンプルにこのひねったタイトルを受け取って見ていただくのも、どちらも楽しめると思います。初めから最後まで、さまざまなところが互いに作用し、すべてがつながっていくので、1話から最終話まで、できるだけ画面だけに集中できる環境で見てほしいです。

【編集部MEMO】

萩原利久は、1999年2月28日生まれ。26歳。埼玉県出身。2008年にCM出演で芸能界デビュー。2019年に山下美月とW主演を務めたテレビ東京系のドラマ『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』でドラマ初主演を果たす。連続ドラマ化ののちに映画化もされた人気作『美しい彼』シリーズで一躍時の人に。今年4月には主演映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』も公開されたばかりで、今最も勢いに乗る若手実力派俳優の1人。
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