パナソニックが、USB Type-C充電に対応したメンズシェーバー「ラムダッシュ パームイン」などに付属するUSBケーブルを無償交換するリコールを実施すると発表した。シェーバーのUSBコネクター周辺に水などの液体が付属した状態でケーブルを接続して充電した場合、コネクター付近が発熱して溶融や焦げが発生する可能性があるため。
現時点では発火の報告はない。リコール対象製品の台数は合計で37万台あまり。

今回リコールの対象となるのは、「ラムダッシュ パームイン」と「エントリー シェーバー3枚刃」の2製品。品番や製造期間、製造番号は以下の通り。

リコール該当のシェーバーは、本体のUSBコネクターとUSBケーブルの接続部分に水などの液体が付着した状態で充電を行うと、場合によってショートが発生し、コネクター部分が発熱して周辺の樹脂の溶融や焦げが発生する可能性がある。これまで製品本体からの発火は確認されていないが、発熱したケーブルによる火傷や消防機関への通報が48件発生。通報のないケースでも、製品の修理情報から類似した事案が約150件あったという。

これらの事故について、USBコネクター周辺の構造と発熱時の温度上昇の検証結果から、パナソニックは発火に至る危険性はないとした。ただ、安全に使えるよう、対象製品に付属するUSBケーブルを、発熱を抑えられる過熱保護機能付きUSBケーブルに無償で交換するリコールを実施する。USBコネクターが乾いた状態で充電する場合はショートが発生する危険性はなく、交換用のUSBケーブルが届くまでそのまま使っても問題ない。

上記の製造期間以降に製造された製品は、すでに過熱保護機能付きUSBケーブルが付属しているため、ケーブルの交換の必要はない。
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