小型の電動ポンプ+位置情報タグが付いた異色のハイテク衣類圧縮袋「YOYOVAC」がMakuakeに登場しました。電動ポンプを使えば、空気を含んでかさばる衣類を手間なく圧縮でき、キャリーケースやかばんをより小さいもので済ませられます。
位置情報タグはアップルの「探す」ネットワーク対応なので、iPhoneでありかが把握できます。このタグはAirTagとほぼ同サイズのため、手持ちのAirTagと入れ替えることで、より詳細な距離や方角の把握が可能になる“裏技”も!

空気を小型の電動ポンプで吸い出せる頑丈な素材の圧縮袋

Makuakeで5月30日まで先行販売を実施しているYOYOVACは、衣類を内部に入れ、空気を抜くことで体積を大幅に減らせ、省スペースで持ち運ぶための衣類圧縮袋です。ただ、よくある衣類圧縮袋とは異なり、デジタル的なギミックを備えているのが特徴です。

特徴の1つが、付属の電動ポンプで手軽に空気を抜いて圧縮できること。使い方は簡単で、衣類を圧縮袋に入れたらファスナーをしっかり閉じ、袋の上部にあるバルブに電動ポンプを取り付けて電源を入れるだけ。30秒もかからず、圧縮袋内の空気をどんどん吸い出してぺちゃんこにできます。手で空気を押し出したり袋を巻く必要はなく、しっかり空気を抜いてくれるので、とてもスマートだと感じました。

駆動時、ポンプから甲高い音が響き渡るのが欠点ですが、パワフルな吸引力でサッと作業が終えられることを考えれば納得できます。ポンプはUSB Type-C経由で充電でき、電源ケーブルをつなぐことなくワイヤレスで扱えるのが便利です。

衣類をきれいに畳むのが苦手な人は、旅行や出張の際にスーツケースがパンパンになって困ることがあると思いますが、YOYOVACがあれば手間なくかさを減らせ、スーツケースをワンランク小さい機内持ち込みサイズに抑えられます。

旅行や出張などの時だけでなく、自宅でも活躍すると感じました。季節ものの衣類を収納する際も、YOYOVACを使えば保管スペースが節約できます。
空気を抜いて密閉できることから、虫が付く心配も減らせます。外部の空気や光を遮断できるので、大事な本や資料の劣化を抑えつつ長期保管するのにも向きそうです。

ただ、Makuakeの販売ページでは「最大90%圧縮!」とうたっていますが、これはダウンジャケットなど空気を多く含んでモコモコしている衣類に限られる点に注意。ジーンズなど硬い素材の衣類はあまり圧縮されないので、さまざまな種類の衣類を詰めた場合はトータルで半分程度に圧縮できる、と見ておいた方がよいでしょう。

圧縮袋自体、厚手の頑丈な素材を用いており、硬いものを引っ掛けたり角のあるものを入れても容易に破れる心配はありません。内部が透けて見えない点も、衣類を入れる用途としてはポイントが高いと感じます。さらに防水防塵構造なので、水がかかっても内部に収納したものを濡らさずに済みます。100均などで購入できる衣類圧縮袋とはクオリティが段違い、といった印象を受けました。
位置情報タグはAirTagと同じサイズ、入れ替えて使える

YOYOVACがユニークなのが、ファスナーの持ち手に位置情報タグが付いていること。アップルの「探す」ネットワーク対応なので、iPhoneの「探す」アプリで位置が把握でき、音を鳴らして位置を確認することもできます。スーツケースやかばんにAirTagなどの位置情報タグを入れておかなくてもよいのは便利です。

この位置情報タグはAirTagとは異なりUWBには対応しないので、詳細な距離や方角の把握はできません。
しかし、この欠点は簡単にクリアできました。この位置情報タグ、AirTagとほぼ同じ大きさ・形状なので、手持ちのAirTagに入れ替えて使えます。位置情報の精度を求める人は入れ替えて使うのがおすすめです。

かなり高価だが、出張族や旅行好きにはメリット

Makuakeの先行販売では、圧縮袋2枚とポンプがセットになったモデルが13,500円で購入できます。一般価格(21,000円)の35%オフとはいえ、衣類圧縮袋としてはかなり値段が張ります。機能や品質は高く、“衣類圧縮袋界のベンツ”ともいえる存在ですが、その価格から万人向けとはいえません。

電動ポンプで手軽に圧縮できること、スマホで位置が把握できること、小さなスーツケースで済む点や機内持ち込みが可能になる点、持ち歩き自体がラクになるといったメリットを考えれば、頻繁に出張で飛び回るビジネスパーソンや旅行好きな人は導入を検討する価値があるといえそうです。Makuakeでの早期購入は5月30日22時までなので、旅行や出張をもっとスマートにしたい人はチェックしてみてください。
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