ファミリーマートは6月2日、「FAMIMA CAFÉ」のコーヒーマシンを刷新し、全国の店舗で順次導入を開始した。

○7年ぶりに新型コーヒーマシンが誕生

同社のコーヒーは2013年の導入以来、コーヒー豆や焙煎手法、抽出レシピの全てにこだわり提供してきたが、このたび、約7年ぶりに新たなコーヒーマシンが導入された。


従来のマシンを導入した2018年当時と比較すると、現在のコーヒー市場を取り巻く環境は大きく変化している。コーヒー市場の拡大にともなって、高品質なコーヒー豆が気軽に手に入るようになったことや、飲み方が多様化していることなどから嗜好品としての好みの幅が広がった。新型コーヒーマシンは、様々な嗜好に対応できるよう、その時に飲みたい味わいを選べる仕様へとアップデートしている。

FAMIMA CAFÉは2020年から世界No.1バリスタである粕谷哲氏とコーヒーを共同開発している。今回の新型コーヒーマシンにおいても、粕谷氏とともに"業界No.1のおいしい"を目指し開発された。

新型コーヒーマシンは、2025年6月から大阪・関西万博店と都内の店舗から設置を開始し、2026年5月を目途に全国のファミリーマート店舗で設置完了する予定である。

○コンビニ業界初、挽き方調整グラインダ導入

従来のマシンでは豆の挽き目は1段階のみだったが、モータードライブを搭載した業界初の挽き方調整グラインダを導入することで、豆の挽き目を9段階に挽き分けることができるようになり、専門店のようにメニュー毎に最適な粒度を設定することが可能となった。

○バリスタのハンドドリップを再現

粕谷氏のハンドドリップを再現するために抽出方法を変更している。豆から均一にコーヒーを抽出できるようにお湯のかけ方や攪拌方法を改良した抽出機構を開発した。

○タッチパネル導入で提供メニューが大幅アップ

これまではボタン式だったメニューをタッチパネルに変更することで、都度新たなメニューの追加が可能になる。これにより提供可能なメニュー数が従来の16種類から大幅にアップする。

さらに、タッチパネルの導入によりマシン周りの紙販促物を削減し、環境負荷を低減する。
これに加えて、販促物掲示にかかる店舗のオペレーション負荷が軽減され、昨今の働き手不足にも対応した取り組みとなっている。
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