6月20日公開の映画『ルノワール』のジャパンプレミア舞台あいさつが3日、都内で行われ、河合優実が鈴木唯、石田ひかり、リリー・フランキー、中島歩、坂東龍汰、早川千絵監督とともに登場した。
前作『PLAN 75』で第75回カンヌ国際映画祭カメラドール特別賞を受賞、アカデミー賞®日本代表にも選出されるなど、国際的に高い評価を得ている早川千絵監督の最新作となる本作。
「今回は唯ちゃんしか会っていなくて、すごく楽しい人ばかり出ている映画だなと今実感しました」と鈴木以外とはこの日が初めて顔を合わせたという河合は、鈴木との撮影に触れて、「唯ちゃんはありのままで自由な姿、何にも縛られない姿が印象的でした。監督と唯ちゃんと3人で本読みをしたのが最初だったんですが、その時も思ったことを率直に言ってくれるし、私ももうちょっと普段からシンプルに過ごしていいんだと勉強になりました」と鈴木から刺激を受けた様子だった。
河合について鈴木は「演技がすごく上手で、憧れの目線というか先輩カッコいいみたいな。淡い水彩画のような感じで、すごく惹かれる演技で見習いたいと思いました」と羨望の眼差しを。鈴木の言葉に思わず頬を緩めた河合は「ありがとうございます。うれしいですよ。"淡い水彩画"と思った気持ちをそのまま育てて欲しいです」と鈴木に期待を寄せた。
河合と鈴木のやり取りを間近で見ていたリリー・フランキー。「唯ちゃん毎日朝ドラ見ているみたいなので」と河合を喜ばせながら、「あの人も出ているよ」と現在放送中の連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合ほか)に中島が出演していることを鈴木に教える場面も。すると「さっき褒めてくれましたよ。演技が素晴らしいって」と明かした鈴木は、「みんな先輩なので見習いたいと思います」と気を利かした鈴木に、中島は「見習ってください」と促して笑いを誘っていた。
第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門への出品を果たし、6月20日より全国での公開が決定した映画『ルノワール』。80年代後半の夏を舞台に、病気の父と仕事に励む母と暮らす11歳の少女・フキの日常を描く。主人公のフキ役は、瑞々しい演技に注目が集まる新人の鈴木唯。フキの母親役には石田ひかり、父親役にはリリー・フランキーが配役され、さらに中島歩、河合優実、坂東龍汰といった実力派俳優たちも出演する。