今年で結婚生活33年 約10年間は家族4人でアメリカで生活

2022年6月に誕生した初孫との写真をSNSで公開し、“かわいすぎるおばあちゃん”と話題を呼んでいる女優・タレントの森尾由美。1992年にアメリカ在住の日本人男性と結婚し、今年で結婚生活33年となるが、そのうち一緒に暮らしたのは約10年で、今も遠距離別居中だ。5月18日に都内で行われたファミリーセミナー「高齢者から孫世代で考えよう『RSウイルス感染症』」に出席した森尾にインタビューし、これまでの家族の歩みや、これから迎えるという夫との初めての2人暮らしについて話を聞いた。


1992年に結婚し、1993年に長女、1999年に次女を出産した森尾。結婚当初からお互いの仕事の都合で、森尾は日本、夫はアメリカで生活し、現在も遠距離別居が続いているが、2004年から約10年は家族4人でアメリカで暮らしていた。

「娘たちが父親とあまり接しないというのが良いことなのか疑問に思い、長女が思春期の10歳になる年に、事務所に『娘と父親を一緒に生活させたいので1年間だけ行かせてください』と話してアメリカに行ったのですが、学校の問題などがあって1年で帰ってくるのが難しくなってしまって」

アメリカでの約10年は、「3週間に一度、2泊4日で日本に帰ってきて仕事をする」という生活を続けた。

「娘たちには申し訳なかったですけど、レギュラー番組(『はやく起きた朝は…』)があったので、その撮影に合わせて日本に帰ってきて、その前後に違うお仕事も入れて。そして、1年に3カ月は母親にアメリカに来てもらって、その間に私は日本で昼ドラなどの撮影をしていました」

約10年で日本に戻ってきたのは、長女が日本の大学に進学したタイミングで、まずは森尾と長女の2人で日本に戻り、次女も高校卒業後に日本に戻ったという。

結婚してから33年となるが、家族4人で暮らしたアメリカでの約10年以外は遠距離別居状態。「コロナ禍になってからは年に1~2回くらいしか会えなくなりましたが、それまでは彼が仕事で日本に帰ってくることもありました」と語る。

○結婚当初はFAXでやりとり「文通相手みたいな感じでした」

結婚当初のコミュニケーション手段はFAXだったそうで、「文通相手みたいな感じでした」と振り返る。

「FAXは捨てられずとってあると思います。そんな甘いやりとりはなかったですけど、『今日仕事で遅くなっちゃった』とか日常的な報告に対して、『大変だったね』という返事がもらえると救われるみたいな。あと、彼の誕生日や父の日に、子供の代筆でメッセージを書いたり。向こうからは『この日程で帰ります』といった連絡事項がほとんどでした」

離れていることに寂しさはあったものの、自分たちにとってベストな夫婦の形だったと捉えている。


「仕事を辞めてアメリカに来てくれと言われなかったのはよかったなと思っています。子供が小さい頃は不安もありましたが、結局子供についての心配事は私の母や主人の母に相談した方が早いので。一緒に生活していた時に、仕事についての話し相手になってくれていたので、近くにいないというのは寂しかったですが、お互い仕事もあったので、私たち夫婦にとってはこのスタンスがベストな感じがしています」

初めての夫婦2人暮らしに向けて模索中「2拠点生活になるのかなと」

6月8日に59歳の誕生日を迎えた森尾。2人の娘はすでに自立し、現在は愛犬と暮らしているが、今後の人生について「私が考えなきゃいけない最大のテーマは、主人との2人暮らし」だと言い、日本とアメリカの2拠点生活を検討していると明かす。

「主人はすでに仕事はほぼリタイアしていますが、あちらで悠々自適に趣味の車いじりをしたり釣りに行ったりゴルフに行ったりという生活が楽しいようで、帰ってくる気がないみたいなんです。なので、私が行くしかないのかなと。日本にも家を残しつつ、旅行みたいな感じで行くのがいいのかなと思っています。彼も日本で行きたい場所があるみたいなので、お互い行ったり来たりする2拠点生活になるのかなと模索中です」

2人にとって初めての二人暮らし。新婚生活を迎えるような感覚で、楽しみな気持ちと不安な気持ちと両方あるという。

「結婚当初も別々で、今まで2人の時間があまりなかったので、気楽にやってきた2人が果たして共同生活できるのかという不安はあります。主人と2人でいかにお互い嫌な気持ちをせずに同じ空間にいられるか。仲良くできると思いますが、生活のルーティンがお互い出来上がっているので、その折り合いをどうつけるか、お互い探り合っている感じです」

今後の夫婦生活は、夫を第一に考える「夫ファースト」で歩んでいくつもりだ。


「これまで子供たちファーストで、主人が二の次になっていたことは否めない。2番手、3番手でごめんねという気持ちがあり、初めて夫ファーストになれるようになったので、彼が行きたいところがあれば一緒に行くし、やりたいということがあれば付き合ってみようかなと思っています」

そして、「30年以上結婚していますが、一緒にいる時間は半分もあるかないか。経験がまだ浅いので、お互い歩み寄りながら、楽しい夫婦生活を送っていけたらと思います」と語っていた。

■森尾由美
1966年6月8日生まれ、埼玉県草加市出身。1982年にドラマ『ねらわれた学園』(フジテレビ系)で芸能界デビューし、翌1983年に「お・ね・が・い」で歌手デビュー。キャッチコピーは「レモンチックな17歳」。代表作はドラマ『大好き! 五つ子』(TBS系)シリーズ。またアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』では長年にわたり秋本・カトリーヌ・麗子警官役を務めた。1994年から続く『はやく起きた朝は…』(放送開始当時は『おそく起きた朝は…』)は、4月13日からCS・フジテレビTWO(毎月第2日曜6:30~)にて放送中。
編集部おすすめ