2025年7月発売のカシオ腕時計から、モータースポーツにインスパイアされたウォッチブランドEDIFICEの新製品を実機写真とともに紹介する。
EDIFICEで表現されているモータースポーツとのつながりは、世界各国グランプリの転戦をイメージさせるワールドタイム機能や、アプリで1/1000秒を記録できるクロノグラフ、さらに、強度を増した6Kカーボンやアルカンターラ(マシンの内装素材)の採用など多岐にわたる。
そして今回、新たな魅力の数々がさらに加わる。「EDIFICE初採用」のオンパレードだ。
先進素材「フォージドカーボン」をEDIFICEで初めて採用した「EFK-100」シリーズ
機能性だけでなくデザイン性にも優れた先進素材“フォージドカーボン”をEDIFICEで初めて採用した「EFK-100」シリーズが登場。時計とモータースポーツの親和性を求め続けるEDIFICEが、最先端マテリアルによる新たな外装表現を可能にした。
フォージドカーボンは、圧力と熱を加えて金型内で成形される「鍛造カーボンファイバー」。軽さと高い強度、そして従来の編み目のあるカーボン素材とは異なる独特のマーブル模様が特徴だ。
ラインナップは、ダイアルだけでなくケースにもフォージドカーボンを使用した「EFK-100XPB-1AJF」(74,800円)と、フォージドカーボンのダイアルとステンレス製のケース・バンドを組み合わせた「EFK-100YCD-1AJF」(55,000円)、さらに、電気鋳造でフォージドカーボンの質感を表現したカラーダイアルの「EFK-100YD」(各49,500円)という3機種。各製品の詳細は、製品発表のニュース記事をご参照いただきたい。
なお、「EFK-100YD」にはブルー(EFK-100YD-2AJF)、グリーン(EFK-100YD-3AJF)、ホワイト(EFK-100YD-7AJF)の3色が用意される。
駆動方式には、なんと自動巻きの機械式ムーブメントを採用。ケースバックから覗く機械の駆動は躍動するエンジンを思わせ、滑らかに軌跡を描くスイープ針は、スピードメーターやタコメーターを連想させる。
石数は24石で、振動数は21,600振動/時。
精度は平均日差-35秒~+45秒、パワーリザーブは約40時間(最大巻上時)となっている。
ちなみに、「EFK-100」シリーズの機械式ムーブメント搭載は、海外(特に欧州)戦略の一環と(個人的には)予想している。カシオがこれを機に今後も機械式モデルの市場投入を続けていくかは現在のところ不明だ。しかし、ファンの予想を超えた可能性と選択肢を自ら制限しない姿勢は、私もカシオファン/腕時計ファンの一人として拍手を送りたい。
セラミックベゼルをEDIFICEで初めて採用した「EFS-S650YD」シリーズ
レトロな雰囲気が香る、高級スポーツカーのような美しい艶感を持つセラミックベゼルを採用した「EFS-S650YD」シリーズが登場。滑らかな質感とラインは、レーシングカーのボディを連想させる。また、セラミックはステンレスより耐傷性が高く、その美しさを長期間保てる。
なお、セラミック製ベゼルは、今回の「EFS-S650YD」がEDIFICE初の採用。ベゼルのカラーは、ブルーの「EFS-S650YD-2AJF」と、グリーンの「EFS-S650YD-3AJF」の2色をラインナップする。価格は各33,000円。
バンドとケースの素材はステンレスで、鏡面仕上げとヘアラインにより丁寧に仕上げられている。風防はEDIFICE定番のサファイアガラス(内面反射防止コーティング)で、10気圧防水。
サイズはH46.7×W40.9×D11.7mmで、質量は140g。駆動はソーラー。メインダイアルの秒針が計測時にしか動かないセンタークロノではなく、時刻表示できちんと秒を指し示すのもユーザーフレンドリー。時計の基本をしっかりと守り、ちょっぴりレトロな雰囲気も魅力的なモデルだ。
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