mitorizは6月18日、「おにぎりに関する調査」の結果を発表した。調査は2025年6月6日~6月9日、同社の消費者購買行動データサービス「Point of Buy」の会員3,090人を対象にインターネットで行われた。
○おにぎりが「好き」94.8%
「おにぎりが好きか」について調査したところ「とても好き」が51.3%、「まあ好き」が43.5%となり、94.8%の人がおにぎりを好んでいることが明らかになった。一方で「あまり好きではない」「まったく好きではない」と回答した人は1%未満にとどまり、嫌いという人はごく少数に限られた。年代別にみると「とても好き」の割合は40代が53.8%と最も高く、次いで30代(52.5%)、50代(52.4%)と続いており、特に30~50代での支持が厚い傾向がみられる。
○月1回以上おにぎりを握る人は約5割
「自宅でおにぎりを作る頻度」について調査したところ「たまに作る(月1~2回程度)」が31.7%と最も多く、次いで「ほとんど作らない」が28.5%、「よく作る(週1回以上)」が19.4%となった。これらを合わせると、約半数(51.1%)が月に1回以上おにぎりを手作りしていることがわかる。
一方、「市販のおにぎりを購入する頻度」では、「月に1~2回程度」が37.7%で最多。次いで「ほとんど食べない(購入しない)」が26.0%で続いた。週1回以上の頻度で購入している割合は29.9%となる一方で「まったく食べない(購入しない)」という層も6.3%存在している。
○おにぎり購入時の重視点
「おにぎりを購入する際に重視する点」について調査したところ「具材の種類」が76.4%で最多となり、「価格」も69.1%と続いた。この2項目が突出しており、商品選びにおいて大きな決め手となっていることがわかる。上位2項目からはやや差があるものの、「ご飯の種類(白米/雑穀/炊き込みなど)」30.8%、「ボリューム感」25.4%と続き、"内容の質"に加えて"食べ応え"を重視する傾向もうかがえる。一方で、「見た目(パッケージ含む)」は14.6%、「添加物や保存料の有無」10.2%、「栄養バランス」9.9%と比較的低く、 "見た目"や"成分"よりも"味"と"コストパフォーマンス"が重視されているといえそうだ。
○おにぎり価格の値上がり、9割以上が実感
市販のおにぎりの価格について「値上がりを感じるか」について調査したところ「かなり高くなったと感じる」が58.9%、「少し高くなったと感じる」が34.4%となり、93.3%が値上がりを実感していることがわかった。「値上げを受けての行動の変化」としては「とくに変わっていない」が最多の34.7%で、高くなったと感じながらも引き続き購入を継続している人が多い様子がうかがえる。一方で「購入する頻度を減らした」32.3%、「安い具材のおにぎりを選ぶようになった」23.6%といった、コストを意識した購買行動の変化もみられる。
○おにぎり1個に払える金額
「おにぎり1個に払ってもよいと思う金額」について調査したところ、コンビニやスーパーで購入する場合は「100円~130円未満」が49.7%で最多、次いで「130円~160円未満」が29.5%となった。160円未満とする回答は全体の87.2%にのぼり、コンビニやスーパーのおにぎりには"手頃さ"が強く求められていることがうかがえる。
一方、専門店で購入する場合は「200円~300円未満」が46.9%で最多となり「300円~400円未満」も11.8%と一定の支持を集めまた。専門店の品質やこだわりへの期待感から、コンビニやスーパーの2倍程度の価格帯でも許容されていることがわかる。
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