ロックバンド・RADWIMPSの野田洋次郎が、9月14日にスタートする吉岡秀隆主演の『連続ドラマW 夜の道標-ある容疑者を巡る記録-』(毎週日曜 22:00~全5話 WOWOWプライム/WOWOWオンデマンド)に出演することが20日、明らかになった。野田は逃亡中の殺人犯を演じる。
ミステリー作家・芦沢央が作家生活10周年を記念して手掛けた小説『夜の道標』を、吉岡秀隆主演で連続ドラマ化した本作。1996年に起きたある殺人事件を発端に、担当刑事・平良正太郎(吉岡)が、2年にわたり逃亡を続ける容疑者を追いながら真相に迫っていく本格社会派ミステリー。個々の証言や出来事が"ある人物"を巡って繋がった時、事件の奥底に潜む"社会の闇"が明らかになっていく構成となっている。
野田が演じる阿久津弦は、軽度の精神障害を抱えながらも真面目に学生生活を送っていたが、唯一心を許していた恩師を殺害したとされる青年。その背景には複雑な事情があり、2年間もの間、行方をくらましている謎多き存在である。野田は「手頃で安易な答えが溢れる今の時代に、この作品は決して優しくないけれど、だからこそ必要だと感じた」と語り、森義隆監督とのディスカッションを重ねながら、繊細に役を作り上げていったという。
公開された特報映像では、刑事・平良が逃亡する阿久津の背中を追い詰める緊迫のシーンが映し出され、深まっていく人間ドラマの一端が垣間見える。舞台は1990年代の日本。フィクションでありながら、現実にある社会問題と真正面から向き合い、見る者に「真実とは何か」を問いかけるミステリーとなっている。
■野田洋次郎 コメント
頂いた脚本を読ませてもらいながら、作中で生きる人々の感情の、その質量の重さみたいなものに圧倒されました。引きずり込まれるような感覚がありました。今まで演じてきたどんな役とも違う難しいものになると想像しつつも「この作品に関わりたい」と強く思いました。
手頃で安易な答えが溢れる今の世の中に、決して優しくはないけど、必要な作品だと感じました。大切な作品を、このチームで作れたことを誇りに思います。是非ご覧ください。
【編集部MEMO】
野田洋次郎は、1985年7月5日生まれ。39歳。東京都出身。2001年に結成されたロックバンド・RADWIMPSのヴォーカル、ギター、ピアノとして活動をスタート。ほぼすべての楽曲の作詞と作曲を手掛け、映画『君の名は。』の主題歌「前前前世」や「なんでもないや」をはじめ、「ふたりごと」、「有心論」、「おしゃかしゃま」など次々とヒット曲を世に送り出している。音楽活動の傍ら、俳優としても活躍中。俳優デビュー作にして主演を務めた映画『トイレのピエタ』は、第39回日本アカデミー賞・新人俳優賞に輝いた。
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