YOSHIKI「奇跡のようなグループ」 4人の才能に惚れ込みプロデュース
X JAPANのYOSHIKIがプロデュースを手掛ける4人組ガールズボーカルグループ・美麗-Bi-ray-が6月20日に「Butterfly」を配信リリースし、デビューを果たした。日本テレビ『歌唱王』で特別審査員を務めたYOSHIKIが4人の才能に惚れ込み、自らプロデュースを名乗り出て結成されたグループで、4オクターブの歌声を操る“4人の歌姫”Emi、Hinata、Cocomi、Michelleから成る。このたびYOSHIKIと美麗-Bi-ray-にインタビューし、グループの魅力や抱負などを聞いた。圧倒的な声量と表現力で魅了するEmi(16歳)、低く強いローボイスとリズム感が光るHinata(15歳)、変貌自在の表現力を発揮するCocomi(14歳)、憂いの歌声の持ち主であるMichelle(14歳)という、それぞれ異なる魅力を持つ美麗-Bi-ray-。YOSHIKIがハリウッド映画『BRIDE HARD』(6月20日全米公開)のために書き下ろした楽曲「Butterfly」の歌唱アーティストに抜擢され、デビュー曲でいきなりハリウッド映画の主題歌を務めるという、異例の快挙となった。同楽曲は彼女たちの魅力である歌唱力が最大限に引き出された楽曲となっている。
――4人の才能に惚れ込んだというYOSHIKIさんですが、美麗-Bi-ray-の強み・魅力をどのように感じていますか?
YOSHIKI:メンバー全員がリードボーカルであり、素晴らしい才能の持ち主で、単体でも通用する4人が1つのグループになっているというのは、奇跡のようなグループだと思っています。
――その才能に魅了されてプロデュースしたいという思いになられたのですね。
YOSHIKI:そうです。審査員として彼女たちのパフォーマンスを目の当たりにして、「すごくない!?」と驚いて。そして直接お会いして、音域をチェックさせてもらったり、歌ってもらったりする中で確信に変わっていきました。
――YOSHIKIさんが命名されたグループ名「美麗-Bi-ray-」に込めた思いを教えてください。
YOSHIKI:「美麗」という言葉はX JAPANの歌詞にも実は一瞬だけ出てくるもので、素敵な名前だなと思い、女性グループで機会があればこの名前を使いたいと思っていたのですが、素晴らしいメンバーと出会って、このタイミングだと思いました。「美しい」「麗しい」という意味で、漢字がすごくかっこいい。普段あまり使わない言葉で、外国の方から見ても漢字が新鮮に映ると思いましたし、日本の美も感じるし、いろんな可能性を持った言葉だなと。
彼女たちと出会って、この名前にふさわしいと思いました。
――デビュー曲「Butterfly」に込めた思いもお聞かせください。
YOSHIKI:彼女たちはまだ若いですが、これまでもオーディションを受けたり、いろいろなことを経験してきています。ここからは蝶のように大きく羽ばたいてほしいという思いを込めて「Butterfly」という曲を書かせていただきました。
異なる魅力の歌声を持つ“4人の歌姫” それぞれの持ち味を語る
――メンバーの皆さんに質問です。デビューを迎える心境や意気込みをお聞かせください。Michelle:仲の良い4人で一緒にデビューできるのが、とてもうれしいです。歌やダンスなど、自分自身まだ成長するところがたくさんあると思うので頑張りたいです。
Emi: 4人とも本当に仲が良くて、何でも話せる関係なんです。グループでの活動は1人では経験できないことがたくさんあるので、これからも協力し合って、いろんな目標を叶えていきたいと思っています。
Cocomi:この4人でデビューするという驚きとうれしさがあります。これからもっと頑張って、いいチームを目指していきたいと思っています。
Hinata:私たちのずっと夢だったアーティストになるという道を、今こうして歩んでいけると思うと本当にうれしいです。
私たちの音楽で、世界中の人たちを笑顔にできたらいいなって、思っています。
――メンバーの皆さんが感じているグループの強みを教えてください。
Hinata:一番は仲が良いことです。声のタイプが4人とも違うのに、ハーモニーにするとすごくきれいに重なって、美しく奏でられるところが強みだと思います。
Cocomi:力強さ、迫力が強みだと思っています。
Emi:みんな声も性格もそれぞれ違うんですが、その違いが逆に良いバランスになっていると思います。
Michelle:どんなに高い音でも、どんなに低い音でも、ちゃんとみんな安定して歌えるところが強みだと思います。
――ご自身の持ち味もアピールお願いします。
Hinata:力強い低音が出せることや、ダンスが得意です。歌っているときのグルーヴ感や手の動きなどで表現の幅を広げて、グループの魅力をより引き出せるようになりたいです。
Cocomi:ウィスパーというか、少し息を混ぜるようなボイスが多くて、曲に感情を込めて表現できることが、強みだと思っています。
Emi:私の強みは高音の伸びやかさと力強さです。
性格面では、どんなに落ち込んでも、それを這い上がるパワーに変えることができるところです。
Michelle:私はとても明るい人で、そういう自分のパーソナリティを、歌っている時も歌っていない時も、表情などで表していけたらと思います。
コーチェラやワールドツアーなどを目標に「世界中の人に音楽を届けたい」
――グループとして掲げている目標を教えてください。Emi:ハーモニーをもっと上手に歌えるようになりたいという目標もありますし、世界のステージに立てるようなグループになりたいと思っています。特に「コーチェラ」のような大舞台に立つことが夢です。「コーチェラに出たいね」って4人でよく話しています。
Michelle:私はMISIAさんのライブを武道館で見たことがあって、美麗-Bi-ray-もいつか武道館で歌いたいと思っています。
Cocomi:日本だけでなく世界中の人に美麗-Bi-ray-を応援していただけるように、蝶のように高く羽ばたきたいです。ステージとしてはコーチェラや武道館のような場所に立てるようになりたいです。
Hinata:日本に限らず世界中の人に私たちの音楽を届けたいので、アリーナツアー、ドームツアー、ワールドツアーなど、大きな夢に向かって挑戦していきたいです。
――YOSHIKIさんはどんなグループになってほしいと考えていますか?
YOSHIKI:アリーナツアー、ドームツアー、武道館、コーチェラ、世界制覇……全部目指してほしいです。目標は大きい方がいいですし、そういうことが達成できるグループだと思います。
アーティストは常に進行形というか、ここで終わりというゴールはなかなかないですが、大きい夢に向かって頑張ってもらいたいです。
――YOSHIKIさんの中で美麗-Bi-ray-の皆さんが世界で活躍している姿がすでに想像できますか?
YOSHIKI:そうですね。ただ、大きな目標をいきなり達成しようとすると挫折することもあると思うので、一つ一つ壁を乗り越えていってもらえたら。とはいえ、なるべく大きな機会を提供できるように、自分の持っているネットワークも使っていきたいと思います。皆さん素晴らしいボーカリストで、全員が声質も音域も違うので、作曲・プロデュースする側としてもいろんなチャレンジができて、今までにないアーティスト像ができるのではないかなと。今、美麗-Bi-ray-のために何曲か書いていて、作曲したいという思いにさせてもらっています。
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