チューリッヒ保険会社は6月26日、「あおり運転実態調査」の結果を発表した。調査は5月23日~5月30日、1週間に1回以上運転している18~69歳のドライバー2,230人を対象にインターネットで行われた。
○あおり運転されたドライバーは34.5%
2020年6月30日に施行された、あおり運転の厳罰化を盛り込んだ「道路交通法」の改正から5年。調査によると、「改正道路交通法」への法改正を知っていると回答したドライバーは90.1%。5年以内にあおり運転をされた経験があると回答したドライバーは34.5%だった。
どんなあおり運転をされたのかを聞くと、「後方から激しく接近された」がダントツに多い84.3%。次いで「左側から追い越された」(26.6%)、「必要のないハイビームをされた」(25.2%)、「不必要な急ブレーキをかけられた」(24.7%)などが上位に。その際の対処方法として「道を譲った」(51.1%)が多かった一方で、次点には「何もしなかった」(28.8%)が続いた。
あおり運転されたきっかけは?
続いて、あおり運転をされたきっかけに思い当たることはあるかと聞いたところ、36.1%が「ある」と回答。具体的には「スピードが遅かった」(30.2%)、「制限速度で走っていた」(26.8%)など、走行速度に関する回答が上位に。
また、あおり運転をされないための工夫を聞くと、「車間距離をしっかりとる」(59.8%)、「ウィンカーは早めに出す」(42.1%)が多く、逆に、あおり運転をしていると周囲に誤解されないために気を付けていることとしては、「車間距離をしっかりとる」(82.8%)、「無理な追い越しや割り込みをしない」(57.6%)が多くあがった。
○ドライブレコーダー66.6%が自家用車に取り付け
次に、ドライブレコーダーの利用状況について聴取したところ、66.6%のドライバーが自家用車に取り付けていることが明らかに。理由を聞くと、「事故やトラブルの発生時に自分が不利にならないようにするため」(89.3%)や「言いがかり対策として、あおり運転の加害者の濡れ衣を着せられないようにするため」(62.1%)が多くあがった。
一方、ドライブレコーダーを「利用していない」人は33.4%。
理由として「機器の購入や取り付けに費用がかかるため」(60.4%)、「設置を検討中である」(40.6%)、「取り付けが面倒なため」(19.3%)が上位にあがった。
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