パーソルイノベーションが展開するリスキリング支援サービス『Reskilling Camp(リスキリングキャンプ)』は、「リスキリング施策の実態調査(2025年6月版)」を発表した。5月1日~8日、全国の企業に勤める660人を対象に、インターネットで実施した。


直近1年の間で、従業員のリスキリング施策に関する取り組みについて尋ねたところ、44.5%が「実施した」と答えた。業種別では製造業が特に多く、66.0%が実施したと回答している。

リスキリング施策において重視されるスキルについて聞くと、最も多い回答は「AI活用(ChatGPT等)」で、「セキュリティ」、「ITプロジェクトマネジメント」と続いた。

リスキリングの対象となる人は主にどのような部門に所属しているか尋ねると、1位は「情報システム、ITシステム」、2位は「経営企画」、3位は「人事」だった。

所属企業におけるリスキリング施策の失敗例で最も多かったのは、「研修・学習内容が実務にマッチしていなかった」で、次いで「従業員任せになり、成果に繋がらなかった」、「対象者が学習を完了できなかった」となった。

所属企業においてDX人材を確保・獲得できているかについて尋ねたところ、46.6%が「いいえ」と回答。半数弱の企業でまだDX人材の確保や獲得ができていないことがわかった。

所属企業においてどのようにDX人材を確保・獲得しているか聞くと、「社内育成・研修」が最も多く、「出向・転籍」、「中途採用」と続いている。

リスキリングに関連する社内異動や転職について尋ねると、1位は「社内異動型リスキリング」、2位は「個人主導型リスキリング転職」、3位は「新卒育成型リスキリング」だった。

パーソルイノベーション Reskilling Camp Company代表 柿内秀賢氏の著書『リスキリングが最強チームをつくる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)では、事例を交え、リスキリングを成功に導く4つのステップを解説している。
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