ヤマハは、同社のドラム製品の企画展示「Yamaha FUTURE BEAT!」を2025年7月18日~8月24日に、ブランド発信拠点である「Yamaha Sound Crossing Shibuya(ヤマハサウンドクロッシング渋谷)」で開催すると発表した。今回、声をトリガーにバスドラムを操るシステム「VXD」を一般に初公開する。
「Yamaha FUTURE BEAT!」は、ヤマハドラムの製品づくりにおける挑戦と技術とともに、多くのミュージシャンの感性を刺激し表現を支える製品を届けたいという思いを伝えるために実施される。声をトリガーにバスドラムを操るシステム「VXD」をはじめ、現行品のすべてのシリーズの電子ドラムセットやエレクトロニックアコースティックドラムモジュール、フィンガードラムパッドなどを揃え、いずれも試奏できる。また、期間中、館内ではミュージシャンのライブイベントや限定カフェメニューの提供も行う。
一般公開が初となる「VXD」は、慶應義塾⼤学との共同研究プロジェクトで構築した声でバスドラムを操るシステム。ヤマハ独自技術の「Real Sound Viewing」を応用し、マイクとセンサーが演奏者の「ドン」の発声を検知すると、それがトリガーとなり、バスドラムの中の加振器が振動して音が出る仕組みだ。イベント期間中は試奏も可能となっている。同システムの開発は、ロックバンド「RADWIMPS」のドラマーである山口智史の提案によりスタートした。山口は2009年、演奏時に無意識に筋肉がこわばってコントロールが利かなくなるミュージシャンズ・ジストニアを両足に発症し、2015年から活動を休止していたが、2024年12月、Yamaha Sound Crossing Shibuyaで開催したイベントのゲストとして迎えられ、「VXD」を搭載したドラムセットで演奏を披露した。
また、練習機能が充実した初心者向けの「DTX402シリーズ」からフラッグシップモデル「DTX10シリーズ」、2025年5月発売の「DTX6K5-MUPS」まで現行品の電子ドラムセット6モデルや、電子パーカッションパッドなども展示。いずれも自由に体験できる。ラインナップは、電子ドラム「DTX402KS」「DTX452KS」「DTX6K3-XUPD」「DTX6K5-MUPS」「DTX8K-XRW」「DTX10K-XRW」に、電子パーカッションパッド「DTX-MULTI 12」となっているが、アコースティックドラムセット「Stage Custom Hip」とエレクトロニックアコースティックドラムモジュール「EAD10」、ドラムトリガー「DT50S」「DT50K」、メッシュヘッド、ジルジャン シンバル「L80 Low Volume Cymbal Set」を組み合わせた展示も実施される。
ライブエリア「STAGE(ステージ)」では、アコースティックドラムの生音にトリガー音色やエフェクトを付加できるエレクトロニックアコースティックドラムモジュール「EAD10」の試奏スペースを用意。
Yamaha Drum カフェラテ(520円)
ドラムのラテアートをあしらったカフェラテ。追加料金50円でソイラテに変更もできる
カクテル「KICK PEDAL」(790円)
フットペダル「FP9」のポイントとなるカラーを、クラフトジン「KOMASA GIN」と金箔で表現したカクテル
モクテル「CRASH CYMBAL」(690円)
クラッシュシンバルをイメージした、日向夏風味のノンアルコールのドリンク
なお、期間中、Yamaha Sound Crossing Shibuyaでドラムを体験するか、アンケートに回答すると、下記のクリアファイル/ステッカーのいずれかがプレゼントされる。
DTXオリジナルクリアファイル
電子ドラム「DTX」の象徴的なパーツ、モチーフをデザインしたA4サイズのクリアファイル
Yamaha Sound Crossing Shibuyaステッカー
イラストレーターのクバハジメ氏が「Yamaha FUTURE BEAT!」のために描き下ろしたイラストを使用した、スマートフォンサイズのステッカー
さらに、Yamaha Sound Crossing Shibuya近隣に店舗を構える「イケシブ(IKEBE SHIBUYA)」の3階「ドラムステーション」で、ヤマハの電子ドラムのサンプリング音源の元となったフラッグシップモデル「PHX」またはヤマハドラムを代表する「Recording Custom」の体験を楽しめる。イケシブの関連イベントの情報は、Yamaha Sound Crossing Shibuyaのウェブサイトに掲載予定となっている。