JAあいち豊田のファーマーズマーケット「産直市場いこまい若林」はオープンから2周年を記念して6月26日~29日の4日間、いこまい若林周年祭を開催。採れたてのスイカ300玉を用意した直売会などを行った。
JA共済アンバサダーを務めるSKE48 鎌田菜月さんが来場した2日目の模様を取材した。
○■スイカの甘さに驚く
名古屋駅から私鉄を乗り継いで1時間あまり。産直市場いこまい若林は、地元の旬な野菜・果物を求める人の姿で午前中から賑わっていた。
愛知県豊田市の猿投(さなげ)地区は、スイカの名産地として知られている。そこで店頭では、軽トラックに満載したスイカ300玉が販売された。
この日はSKE48 鎌田菜月さんが”JA共済アンバサダー”のタスキを掛けて店内を練り歩き、来店者と触れ合う場面も。
そしてブランドのスイカも試食した。新鮮で瑞々しい『祭ばやし777(スリーセブン)』を口にすると、思わず「美味しい」と笑顔に。その風味や食感を楽しむ鎌田さんを、生産者も嬉しそうに見守る。このあと『祭ばやし777』の試食販売を手伝った。
続いて、超・高糖度の『金色羅皇』(こんじきらおう)を試食すると「こんなに甘いスイカ、食べたことがありません」と驚く。このあと、栽培の苦労などを生産者に聞いていた。
マグロの解体ショー、トマトの詰め放題、お茶の試飲販売などが行われている店内を歩きまわり、地元の人と会話を楽しむ鎌田さん。桃については「私もそうなんですが、母の大好物で。家にあったら、もうペロっと食べちゃいます」、とうもろこしについては「1つずつ、きれいにコーンを取って食べるのが好きなんです。焼くより蒸して食べる方が多いですね」と話していた。
JAあいち豊田 産直店舗課の土方進一氏に話を聞いた。「こちらの店舗は2年前まで、Aコープ若林店として営業していました。地域に長く親しまれてきた店舗で、私も小さい頃、親に連れられて買い物に訪れておりました。地元野菜の販売に注力するため、2023年6月にファーマーズマーケットとして生まれ変わりました」と土方氏。
「もともと猿投地区のスイカと言えば、赤色のしっかりとした果肉の『祭ばやし777』が人気です。これに加えて、最近では『金色羅皇』を売り出しました。こちらは金色の果肉が目を惹く、甘さを追求した品種です。ネーミングの良さも相まって、いま人気が急上昇しています。
スイカ農家さんには、出荷の時期をこの2周年祭に合わせて栽培してもらいました」(土方氏)
JA共済アンバサダーの鎌田さんについては「おかげさまで、いこまい若林 2周年祭が華やかなイベントになりました。鎌田さんには地元の食材を美味しく召し上がってもらったほか、地元の方とも触れ合っていただいて感謝しています」と話す。
今後の展望について聞くと「すでに猿投の桃・梨はブランドとして確立しています。ここにスイカを加えることで、夏の果物のラインナップを充実していけたら。もちろん地元のお野菜の試食販売にも力を入れていきます。生産者の方にもご協力いただきながら、店頭で『青果の選び方』そして『食べ方』の提案などをしていく考えです」。
そのうえで、以下のように続けた。「私たちがイチバン大事にしているのは、お客様との会話ですね。ふれあいを通じて地元の産物を知ってもらい、美味しく召し上がっていただく。今後も、そんな産直店を目指します。これが生産者さんの励みにもなれば。商品には農家の名前が付いています。
美味しい青果を提供する農家さんには、ファンのような形でお客さんもついてくれるでしょう。これからも産直市場いこまい若林を盛り上げていきます」。
近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら
編集部おすすめ