俳優の吉沢亮が主演を務める映画『国宝』(公開中)の興行収入が、公開31日間で44.8億円を突破した。また、観客動員数は319万人を越えていることが明らかになった。
『国宝』は、2017年から朝日新聞にて連載された吉田修一氏による同名長編小説の実写化作。歌舞伎界を舞台にした原作は、連載時から大きな話題となり、2019年に「第69回芸術選奨文部科学大臣賞」と「第14回中央公論文芸賞」をダブル受賞している。
6月6日に公開となった本作だが、公開31日間で興収44.8億円を突破、観客動員数は319万人を越えることが明らかになった。興行通信社によれば、公開5週目でも、金土日の観客動員数と興行収入が前週比を越えているとのことで、4週連続で金土日前週比を上回るのは、興行収入135億円越えを記録した2018年公開の『ボヘミアン・ラプソディ』に並ぶ記録となっている。作品を配給している東宝としては、興行収入を発表している2000年以降、初となるとのこと。また、週末観客動員ランキングも、公開3週目、4週目に続き、3週連続で1位となっている。
なお、本作はフランス、スイス、オランダ、韓国、香港、台湾などの9の国と地域での公開が予定されており、海外でのヒットも期待されている。
(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会
【編集部MEMO】
メガホンをとった李相日監督は、2006年に公開された『フラガール』で、第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞、文化庁芸術選奨新人賞を受賞している。2010年に公開された『悪人』は、『国宝』と同じ吉田修一氏の原作による作品で、第84回キネマ旬報ベスト・テンにおいて日本映画ベストの1位に輝いている。
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