ファミリーマートは7月8日、小児がんのこどもたちへの応援につながる「みんなのレモネード」(228円)を全国のファミリーマートで発売した。

○ファミマ社長の想いから生まれた取り組み

同商品は、例年好評を博している小児がん患者およびその家族のサポート、さらに小児がんに関する啓発活動を行う「みんなのレモネードの会」のこどもたちと共に発足した「ファミレモ部」が主体となり開発された商品第3弾となる。


ファミリーマートの社長である細見氏が、小児がんを経験した榮島四郎氏の絵本「ぼくはレモネードやさん」に出会い、自身の体験も踏まえ、絵本に描かれた思いや物語に強く共感したことが契機となった。この絵本は雑誌や社内報でも紹介され、それを知った榮島四郎氏から、細見氏のもとには感謝の手紙が届いたという。この交流を通じて、小児がん支援につながる商品開発を目指し、ファミレモ部が結成された。これまでにも共同開発やイベント、クリスマス企画など様々な取り組みが行われてきた。
○今年も「ファミレモ部」のこどもたちが監修

同商品は、今年もファミレモ部のこどもたちが監修した。商品の味を決める「商品開発チーム」23家族39名、商品のパッケージデザインを決める「デザインチーム」26家族42名が、商品の試飲やイラスト募集などに携わった。

参加したこどもたちからは「(オンライン会議で)全員でサンプルを飲んだりするので、全国のみんなでつながれるのが楽しい」「自分たちの関わった商品が全国のファミリーマートのお店に並ぶのが楽しみ」「このレモネードで病院で頑張っているこどもたちを元気にしたい」「一人でも多くの人に小児がんのこと、みんなのレモネードの会のことを伝えたい」といった想いや感想の声があがった。

売上の一部は今年もみんなのレモネードの会へ寄付され、小児がん患者の支援に活用される。また、今年はシリーズ最大のレモン果汁17%を配合した、自然な酸味とさわやかな風味が楽しめる商品となっている。
○デザイン決定に2,000名以上のファミマ従業員が参加

今年も沢山のこどもたちから、パッケージイラスト候補作品が集まった。決定に際し、例年の商品開発に携わる担当者と飲料メーカーとの選考会に加え、今年は同社従業員を対象に任意での投票を呼びかけたところ、総勢2,000名以上の参加があり、従業員からは「どれも素敵なデザインで選択に悩みました。」「デザイン案を見ていたら、気が付くと笑顔になっていました。」「このような取り組みに社員として誇りを感じます。」「今年も是非昨年以上の盛り上がりを作れるよう、一緒に頑張っていきましょう!」といったコメントが寄せられた。最終的に投票等の結果から2つのデザインを決定した。
寄せられた全作品は、特設サイトにて公開されている。

○こどもたちのイラストが3Dになって動く!

商品や取り組みをより多くの人に知ってもらい、より身近に感じてもらえるよう、TikTok上でこどもたちが描いたパッケージイラストが3Dで動く様子を体験できるARフィルターが提供されている。

TikTokのARフィルターは、各イラストごとのURLまたはQRコードにアクセスすることで立ち上がる。

起動したエフェクトでパッケージイラストを映すと、商品のデザインをトラッキングして、こどもたちが描いたキャラクターが浮かび上がり、3Dで動く様子を楽しむことができる。
編集部おすすめ