パナソニックグループにおける企業向けソリューション事業の中核を担うパナソニック コネクトは、自社向けAIアシスタントサービス「ConnectAI」における2024年の活用実績をレポート。業務時間削減で昨年比2.4倍となる44.8万時間となる実績を出しているが、使い方が大きく変わっている。


「ConnectAI」は、2023年2月より同社の国内全社員約11,600人に推進されている。OpenAI、Google、AnthropicのLLMを活用して開発されている「ConnectAI」だが、社員のスキルやAI技術の向上により、2年経過で大きく使い方も変化していることがうかがえる。同社によると2024年のAI活用による業務時間削減効果は44.8万時間。これは前年の約2.4倍にあたり、利用回数は240万回で約1.7倍にのぼる。1回あたりの削減時間が28分、画像利用の場合は36分と広範な業務時間を削減している。

その要因だが、AI利用が「聞く」から「頼む」へとシフトしはじめていることだ。2023年5月には「聞く」が62.2%、「頼む」が31.9%。これが2025年5月には、45.9%(聞く)と41.7%(頼む)と拮抗している。プログラミングにおけるコード全体の生成やリファクタリング、作業手順書の作成や各種基準の作成、資料レビューやアンケートコメント分析などAIの自律的な動作への依頼が増加している。これらを実現するには、AI技術の進化とともに「社員のAI活用スキルの向上」が必要になる。

AI技術は日進月歩で手元の環境に降りてくるが、自身のどんな業務でどの程度使えるか?を常に生成AIとやりとりしながら試していないと勘所がつかめない。時には思い切って、こんなの作れないか?と気楽にチャットすると、予想を上回る成果物を作り出すこともある。

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