コスプレイヤー・あみゅねしあが、4月26日から27日にかけて千葉・幕張メッセにて行われたサブカルチャーの祭典「ニコニコ超会議2025」に参加し、アクションRPG『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』ヒロイン・2B(ヨルハ二号B型)のコスプレを披露。2Bを選んだ理由やコスプレにハマったきっかけを語った。


○“2B”を選んだ理由は「似てると言われたことがあって…」

現在23歳でアパレル店員として働く彼女は、パキスタンと日本のハーフで、ウルドゥー語と日本語の2カ国語を自在に操るバイリンガル。中学生まで父方の故郷であるパキスタンで暮らし、高校進学とともに日本に移住した。日本に来てまず思ったのは、「道路がすごくきれい! 空気も澄んでて、びっくりしました」とのこと。

そんな異なる文化を背景に持つ彼女が、コスプレの世界に足を踏み入れたきっかけは、同人誌即売会「acosta! マルシェ」。憧れのコスプレイヤーに会うため、勇気を出してイベントに足を運んだ。

イベント参加者が思い思いのキャラクターになっている光景を目の当たりにしたあみゅねしあは、「『好きなキャラクターがこの世界に“存在している”』って感じがして、すごく感動したんです」と目を輝かせ、「この世界観、いいな」と胸を打たれる。そこからコスプレの世界に飛び込み、この日でちょうど1年が経った。

今回、初参加となる「ニコニコ超会議」では『NieR:Automata』の2Bに挑戦。その理由について聞くと、「普段の姿がちょっと似てるって言われたことがあって」と照れながら、「自分ではよく分かんないんですけど……多分、髪が短いから雰囲気が近いのかもしれませんね」と笑顔を見せる。

衣装は既製品を購入し、自分の体型に合わせて調整。準備の時間も楽しいといい、「買って終わりじゃなくて、少しでも自分にフィットするように工夫するのも好きなんです」と教えてくれた。

コスプレを始めてから、印象的な出来事もあった。


「コスプレイベントで女の子に写真を撮ってもらったとき、『ずっと会いたかった』って泣かれたことがあるんです。あんな経験、普通に生きてたらなかなかないですよね」

その出会いは、今でも心の中に強く残っている。「その子とはそれ以降会えていないんですけど」と寂しそうな表情を見せつつも、「私のほうこそ、また会いたいな」と思いながら、いつもイベント会場に向かっている。

最後に、あみゅねしあにとって“コスプレとは何か”を尋ねると、「世間的に昔は『オタク』という言葉にマイナスなイメージがあったと思うんです。でも今は“コスプレ”っていう活動自体が広がってて。『素敵なものなんだよ』って伝えたくなるくらい、私にとって大切な存在です」と思いを口に。そして、これからコスプレを始めたい人には、「普通の生活よりも、いろんな世界が見えてくるから。少しでも興味があるなら、ぜひ一歩踏み出してほしい」とエールを送ってくれた。
編集部おすすめ