インターネットイニシアティブ(IIJ)は7月8日、メール送信時に添付ファイルをオンラインストレージに自動で保存し、共有リンクをメール本文に自動付与することで、安全かつ手軽なファイル送信を実現するソリューション「mxHERO with IIJ」の提供を開始したと発表した。
脱PPAPとセキュリティ対策を両立
従来、多くの企業で採用されてきた「PPAP」(パスワード付きZIPファイルを送信し、別メールで解凍パスワードを送る手法)は、ウイルススキャンを回避する危険性や、誤送信時の情報漏えいリスクが指摘されており、2020年には政府が全面廃止を発表するなど、「脱PPAP」の動きが広がっている。
「mxHERO with IIJ」は、メールに添付されたファイルを自動でクラウドストレージに保存し、ファイルのアクセスリンクに置き換えて送信する仕組みを提供。ユーザーは追加の操作をせずに、PPAPに代わる安全なファイル送信手段を利用できる。
同社の「IIJセキュアMXサービス」と連携することで、フィッシングメールやランサムウェアといった受信時の脅威への対策も強化され、脱PPAPとセキュリティ対策の両立を図ることが可能となる。
誤送信に気付いた場合でも、送信者が共有リンクを無効化することで、相手による閲覧を防ぎ、誤送信の影響を最小限に抑えられるとしている。対応するオンラインストレージはBoxおよびOneDriveで、その他のサービスとの連携については要相談としている。











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