セイコーウオッチの「セイコー 5スポーツ」(セイコー ファイブスポーツ、以下、5スポーツ)は、若い世代に向けた機械式時計のブランドだ。2019年にリブランディング、リローンチされ、現在では1つのブランドとしてすっかり定着した。
5スポーツは“Show Your Style”をキーワードに掲げ、デザイン的な遊び心や冒険心を感じる多彩なモデルをリリースしている。映画やアニメーション、アパレルブランド、スポーツブランドなどとのコラボレーションにも積極的だ。また、デザインのコンセプトとして5つのスタイル「Sports Style」「Suits Style」「Specialist Style」「Street Style」「Sense Style」をベースに、ラインナップ上では「SKX」シリーズ、「Field」シリーズ、「SNXS」シリーズを展開している。
詳細は公式サイトを参照いただくとして、ここでは「SKX Sports Style GMTモデル(SBSC003)」を取り上げた。古くからワールドワイドで人気を集めてきセイコーのスポーツウオッチ「SKX」を冠し、深いブルーをベースとしたフェイスの上で、レッドのGMT針が際立つ。
ほどよいコントラストのダイヤル、存在感と立体感のある時分針、インデックスによって、時刻の判読性が高い。レッドのGMT針はデザイン的なアクセントとともに、判読性、視認性の向上に貢献している。ケース素材はステンレススチール、サイズは横42.5mm×縦46mm×厚さ13.6mmだ。
3時位置にはデイト(日付)表示があり、その真上には、ハードレックス(強化ガラス)の風防にマグニファイド(拡大)レンズを配置。ダイヤルをのぞいたときに日付を見やすくする実用性に加えて、個性も演出している。腕時計にとってマグニファイドレンズの歴史は古く、クラシックなテイストを感じるユーザーもいるかもしれない。
ステンレススチールのブレスレットは、駒のピッチを短くしたことで手首へのフィット感がよくなっている。
かまぼこのような形をした駒もユニークだ。
機械式ムーブメントの「キャリバー 4R34」は、手巻きつきの自動巻き。日差は+45秒~-35秒、パワーリザーブは約41時間となっている。防水性能は10気圧の日常生活用強化防水。
一見するとトラディショナルなデザインのスポーツウオッチだが、じっくり眺めるとインデックスや針の形状、ベゼルの外周など、細かいところに工夫が凝らされていることが分かる。価格も6万6,000円と値ごろ感があり、機械式時計の最初の1本としてもおすすめだ。
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