俳優の鈴木亮平が主演を務める、劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』(8月1日公開)の主題歌に、back numberの新曲『幕が上がる』が決定したことが明らかになった。

2021年に、TBS日曜劇場枠で放送されたドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』。
最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で事故や災害の現場にいち早く駆け付け、「1人も死者を出さない」という使命のもと、自らの危険を顧みず患者のために戦う医療チーム・TOKYO MERの活躍を描いた作品。2023年4月に公開された劇場版一作目では、横浜のシンボル・ランドマークタワーを舞台として、爆発事故により193名が閉じ込められるという大災害に立ち向かう姿が描かれた。

劇場版二作目となる本作の舞台は大海原。鹿児島と沖縄にまたがる海を巡る『南海MER』が誕生し、彼らはオペ室を搭載した特殊車両=NK1を乗せたフェリーで海を渡り、医療が行き届かない離島医療に従事していた。そんなある日、とある火山島で大規模な噴火が発生。迫りくる溶岩と噴石に、全島民79名が命の危機に曝される。噴煙によってヘリでの脱出は不可能、島民のなかには子供や高齢者も多く、移動さえ容易ではない。この状況で、鈴木亮平演ずる医師の喜多見幸太は、新しいMERメンバーたちは、全員の命を救えるのか?

この度、主題歌に、back numberの新曲『幕が上がる』が採用されたことが発表された。製作中の映画を鑑賞するなどして書き下ろした作品で、小林武史氏がプロデューサーを務めたスケール感のあるバラード曲だ。

今回の発表にあわせ、主演の鈴木亮平、松木彩監督、TBSのプロデューサーである高橋正尚氏、back numberからのコメントが届いている。

■鈴木亮平
「怖いけど 震えは止まってないけど」 この歌い出しを聞くたびに、映画のシーンが蘇ってきます。
新人ナースの震える手を包み込む、ベテランナースの震えた手。
レバーを押し込み、船を前へ進める操舵士。そして、恐怖と使命の間で揺れていたドクターの姿。
恐怖や絶望の中でも、それでも「人の命を救いたい」と願う僕らの本能は、一体どこから来るのでしょう。
「『誰かを助けたい』と願い、勇気を出せる全ての人がヒーローだ」今作のこの想いを真っ直ぐに受け止め、素晴らしい曲に仕上げていただいた back numberの皆様に、心から感謝します。
この曲は、今日も誰かのために頑張っているすべての人への応援歌になるはずです。 この曲が流れるエンドロールにMERのすべてが詰まっています。ぜひ最後の一秒まで、劇場で感じてください。

■TBS 高橋正尚プロデューサー
「TOKYO MER」は、コロナ禍、患者のために未知のウイルスに挑む医療従事者に精一杯のエールを送りたい、という思いで企画しました。
一方、今も災害など、さまざまな危機の際には、困っている人々のために駆け付ける方々が沢山おられます。
誰かのために一歩踏み出す勇気をもつ人は、誰もがヒーロー。
今回の「南海ミッション」はそんな“ふつう”の人々が立ち上がる強さを描いた物語です。
“等身大の人々”の葛藤と成長がテーマなら、主題歌はback numberさんしかいない。

その期待通りに、歌詞の一言目で鷲掴みにされました。
怖いけど。震えは止まらないけど。でもきっと自分にも、誰かのために出来ることがある。
昨日までの自分を少しだけ超えるために、そっと背中を押してくれる。そんな素敵な曲です。

■松木彩監督
今作の準備が始まった際、back numberさんのアルバム『ユーモア』を聴きながら作業をしていました。怖いほどに雄大な自然や、未熟なチームの日常や成長をどう描こうか考える時にヒントをくれるような存在でしたので、その後主題歌をback numberさんが 作ってくださると聞いた時は、驚きましたし勝手に運命的なものを感じました。
いただいた主題歌『幕が上がる』は、最初のフレーズから劇中全てのキャラクターに寄り添ってくれるような温かく力強い楽曲で、描きたいものを汲み取ってくださった、と感じました。この曲を聴き終えて、この映画は完結するのだと思います。素晴らしい主 題歌をありがとうございました。

■清水依与吏(back number)
自分の人生の中で一番身の危険を感じるのは、ライブの本番当日です。
ステージでミスをしようが、音を外そうが、怪我をするようなことはありません。ですが、ほんの少しの動作で汗が吹き出し、時間は凝縮し、明らかに心と体が「命のやり取りをしている」と叫んでいるように感じます。
『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』との共通点としては笑われてしまいそうなエピソードですが、この映画から影響を受けたバンドマンなりに「弱さ」と向き合い「強さ」を定義してみました。

(C)2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会

【編集部MEMO】
劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』ストーリー
「TOKYO MER」の活躍が高く評価され、全国の主要都市である札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡に新たなMERが誕生する中で、沖縄・鹿児島では離島地域に対応できるMERの誘致活動が活発化。指導スタッフとしてTOKYO MERの喜多見チーフ(鈴木亮平)と看護師の夏梅(菜々緒)が派遣され、オペ室を搭載した中型車両=NK1 を乗せたフェリーで離島での事故や災害に対応する「南海MER」の試験運用が開始されていた。
注目を集めた南海MERだったが、運用が始まってから半年間が経過しても、緊急出動の要請はゼロ。まったく実績を作れず、廃止が決定的な状況となっていた。
そんな中、鹿児島県・諏訪之瀬島で突如として火山が噴火。ついに大規模医療事案への出動が決定するのだが、島内は、溶岩が村を焼き尽くし、多くの噴石が飛び交うすさまじい状況で、噴煙により、ヘリコプターによる上空からの救助は不可能。海上自衛隊や海上保安庁の到着も数十分後という絶望的な状況下、南海MERは、島に取り残された79名全員の命を救うために、絶体絶命のミッションに挑む。
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