俳優の吉岡里帆と水上恒司がW主演を務める実写映画『九龍ジェネリックロマンス』(8月29日公開)の新たな場面カットが公開となった。

懐かしさで溢れる街・九龍を舞台に、会社の同僚として賑やかな日々を過ごす工藤(水上恒司)と令子(吉岡里帆)の姿から始まる本映像。
先輩社員である工藤へ想いを寄せる令子、互いに心を通わせるように、二人の距離は急速に縮まっていく。恋が動き出す予感に満ちたシーンが映し出される一方で、「ただの錯覚で、触れられたいと思いますか」と令子が工藤に問いかける緊迫した場面を皮切りに、ふたりの関係に漂う「違和感」、九龍に秘められた「謎」が姿を現し始める。

この度、令子役の吉岡里帆の新たな魅力が溢れる新場面カットが公開となった。

本作で鯨井令子を演じるにあたり、髪を20cmカットし役作りに挑んだ吉岡里帆。公開されたキャラクタービジュアルはSNSやネットニュースでも大きな反響を呼び、その大胆なイメージチェンジが話題を集めていた。公開となった場面カットでは、紫のチャイナ服をまとい、鏡越しにピアスを見つめる令子の静かな横顔や、水上恒司演じる工藤から贈られた金魚を見つめながら、恋心を募らせる切ない表情が印象的に捉えられている。さらに、工藤の「婚約者」でありながら、令子と瓜二つの姿をした「もうひとりの鯨井令子=鯨井 B」の場面カットも公開となった。工藤の視線を奪い、どこか意味深に微笑むその姿は、幼く可憐さを兼ね備えた令子とは違う妖艶さを纏っている。令子と、彼女にそっくりな工藤のかつての恋人=鯨井 B、2役を繊細に演じ分けた吉岡は、撮影を振り返り「令子は不確かな存在ですが、一人の生きている人間として実在することを信じてその場で生まれる本当の感情を大切にしながら撮影に挑みました」とコメント。また、吉岡と撮影をともにした池田千尋監督も「私の伝える言葉を柔軟に理解し、全身で飛び込んでくれる。自分をさらけ出せる強さをもった俳優だと感じた」とその表現力を絶賛している。

(C)眉月じゅん/集英社・映画「九龍ジェネリックロマンス」製作委員会

【編集部MEMO】
『九龍ジェネリックロマンス』あらすじ
「私、九龍に恋をしている―――。」ノスタルジー溢れる街「九龍城砦(くーろんじょうさい)」の不動産屋で働く鯨井令子(くじらい れいこ)は先輩社員である工藤発(くどう はじめ)に心惹かれていた。
その恋を自覚した令子は、1枚の写真から工藤にはかつて婚約者がいたことを知るのだが、その婚約者は自分と全く同じ姿だった。妖しくも美しい九龍の街で繰り広げられる日常。秘めた想いは密かな願いと成って、衝撃の真実を連れてくる。過去・現在・未来が交錯する中、恋が、全ての秘密を解き明かす。
編集部おすすめ