TimeTreeは7月14日、「土用の丑の日」についてのトレンド分析を発表した。調査は2019年1月1日~2025年7月10日の期間で登録されたデータを対象に行われた。
○2024年土用の丑の日は年間平均30倍の予定が集中
まずは2024年に登録された予定データから土用の丑の日に「うなぎ」関連の予定がどのぐらいされるのかを調べたところ、2024年の土用の丑の日(7月24日)には、「うなぎ」をタイトルに含む予定が年間の平均登録数の約30倍にものぼることがわかった。
また、夏の土用期間(7月24日~8月6日)全体で見ると、年間の「うなぎ」関連予定の約1/4が登録されており、丑の日を筆頭に土用の期間が日本人にとって「うなぎを食べる日」として強く意識されていることが推察された。
なお、去年に比べて今年の土用の丑の日がどの程度盛り上がりそうかについても検証した。2025年と2024年それぞれ、土用の丑の日の10日前時点で、土用の丑の日に登録された「うなぎ」関連予定数を見ると、2024年は登録予定1万件あたりの「うなぎ」関連予定数は31.9件、2025年は21.3件と去年の2/3程度に留まる結果に。
土用の丑の日にスーパーやコンビニで買ったうなぎを食べる人もいれば、うなぎ屋さんで食べる人もいると思うが、去年に比べて「うなぎ」予定が少なくなることが予想される今年は、例年であれば混雑するようなうなぎ屋にも訪れやすくなるチャンスかもしれない。
○夏の土用期間、うなぎの予定数ランキング1位は石川県
続いて、2024年夏の土用期間中に登録された予定1万件あたりの「うなぎ」関連予定の出現数を都道府県別に見てみたところ、出現数が1位となったのは石川県(10.7件)で最下位の沖縄(2.0件)の5倍強の予定が登録されていた。その他予定登録数が多い県を見ると、中部地方・中国地方・四国が上位を占める結果に。
一般的にうなぎの産地のイメージが強い静岡県(7.2件)は18位、うなぎの年間生産量1位の鹿児島(4.5件)は42位、2位の愛知(7.4件)は16位、3位の宮崎(6.1件)は24位に留まった。
○市場価格は高騰するもうなぎ人気は増加
うなぎは近年、稚魚の漁獲量の減少や円安による輸入コストの上昇などの影響で価格高騰が続いている。
価格の高騰により、うなぎの予定が登録されづらくなっていることが予想されたが、2019年~2024年の全国のうなぎの平均価格推移と、7月1日から8月末の期間に登録されたうなぎ関連の予定数の推移を分析してみたところ、うなぎの平均価格は2019年から2024年にかけて約14%上昇しているにもかかわらず、登録予定1万件あたりのうなぎ関連予定の出現数は2019年から2024年で約70%増加していることがわかった。
こうした結果を受け、調査では次のように分析している。「一般的に食事の予定は『レストラン名』などで登録されることが多く、『うなぎ』のような食材名で登録されることは多くありません。