Mrs. GREEN APPLEの藤澤涼架が、9月12日より全国公開される映画『ベートーヴェン捏造』にショパン役で出演することが15日、明らかになった。
音楽・文芸界の巨匠たちを演じる追加キャストが一挙に発表された。
ほか、「歌曲王」と称されるオーストリアの作曲家・シューベルトを演じるのは、ドラマ『25時、赤坂で』などで注目された新原泰佑。練習曲で知られる音楽教育者チェルニー役には、『らんまん』や『アンチヒーロー』の前原瑞樹が決定した。さらに、「婚礼の合唱」などで知られるオペラ作曲家ワーグナー役に堀井新太、文芸評論家・詩人のハイネ役には我が家の坪倉由幸が起用された。
『ベートーヴェン捏造』は、かげはら史帆のノンフィクション『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』(河出文庫)が原作で、19世紀ウィーンで起きた実在のスキャンダルを描いた物語を、バカリズム脚本×関和亮監督のタッグで映画化した。
主演は山田裕貴。ベートーヴェンの秘書で伝記作者でもあるアントン・シンドラーを演じる。天才音楽家・ベートーヴェン役には古田新太。耳の聞こえない聖なる作曲家として知られるベートーヴェンの姿は、実はシンドラーが生み出した虚像だったという設定だ。
■藤澤涼架(ショパン役) コメント
映像での演技経験がない中で初めての映画出演のお話で、驚きと恐縮がありましたが、大変光栄でした。日頃、楽器演奏で音楽を届ける表現者として、役を演じることにとても関心があったので、とにかく一生懸命頑張りたいと思いました。現場にはエキストラの方も沢山いらして、大人数の中での撮影はもの凄く緊張しましたが、主演の山田裕貴さんが合間の時間でお話をしてくださったり、監督の関さんも都度アドバイスをくださって、とてもあたたかい現場でした。バカリズムさん含め、以前からお世話になっている方々に囲まれながら映画初出演ができて良かったです。バカリズムさんの作品は、日常の何気ない空気感にクスッと笑ってしまう要素が盛り込まれているところが大好きです。今作で僕が出演するシーンにも、バカリズムさんならではの世界観が広がっていたので、その世界の一員になれる事がとっても嬉しかったです。
■新原泰佑(シューベルト役) コメント
学生時代、音楽の教科書で見た、"横向いてるあの人"シューベルトをまさか演じる日が来るなんて思ってもいませんでした!そしてこの豪華すぎるキャストの皆様とご一緒させていただけることに喜びを隠せませんでした。 今はただ、完成した映像を迫力満点のスクリーンで堪能したい一心です。 どうぞ皆様もお楽しみにしてください。
■前原瑞樹(チェルニー役) コメント
ベートーヴェンの時代の、ヨーロッパの人を演じることなんてなかなかないわけで、衣装合わせから撮影までずっとウキウキで楽しませていただきました。
撮影中は、ベートーヴェン(古田新太さん)と、「普段どこで飲んでるの?三茶?」などとお話しもさせていただきました。素敵な衣装に素敵な美術(LEDディスプレー)で、あの時代のあの人たちを過ごせてとても貴重な経験でした。皆さんと一緒に僕も早く見たいです。
■堀井新太(ワーグナー役) コメント
出演のお話をいただいたときは、何度かご一緒したことあるプロデューサーの方もいらっしゃったので嬉しい気持ちと何か僕に出来ることをしなくてはというシャキッとした気持ちになりました。撮影中は昔の時代のヨーロッパを舞台にしているので、髪型、衣装がとてもチャーミングでユニークでした。多分撮影中人一倍キョロキョロしていたと思います。バカリズムさんの独特な視点から物事を捉える面白さは、やはり癖になります。あっという間に台本を読み終えました。また何かでご一緒出来たら嬉しいなぁと思いました。
■坪倉由幸(ハイネ役) コメント
台本を読ませていただいて、一見ちょっと不気味だったり腹が立つような人間をどこか憎めない愛おしいキャラクターに仕上げるバカリズムさんの脚本は流石!と感じました。
そして「え?この役をあの人が!」「わぁ!あの人がこの役なんだ!」と豪華なキャストにワクワクしました。
【編集部MEMO】
<映画『ベートーヴェン捏造』ストーリー>耳の不自由さを乗り越え、多くの名曲を残した偉大な作曲家・ベートーヴェン(古田新太)。しかし実像は、下品で小汚い男だった――。そのイメージを“聖なる天才”に仕立て上げたのは、秘書シンドラー(山田裕貴)。彼の熱すぎる忠誠心が嘘を生み、やがて「真のベートーヴェン像」を巡る情報戦に発展する。若き記者セイヤー(染谷将太)も真実に迫り、シンドラーの嘘が揺らぎ始める。嘘は守り通せるのか、それとも崩壊するのか――。