俳優の吉沢亮が主演を務める映画『ババンババンバンバンパイア』(公開中)の舞台挨拶が実施され、吉沢と共演の板垣李光人、浜崎慎治監督が登壇した。

『ババンババンバンバンパイア』は、『別冊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載中の奥嶋ひろまさ氏による同名マンガを、吉沢亮主演で実写映画化した作品。
正体は450歳のバンパイアという銭湯で働く森蘭丸(吉沢亮)を主人公に、究極の味わいである「18歳童貞の血」を求める蘭丸の、銭湯のひとり息子であるピュアボーイ・立野李仁(板垣李光人)の純潔を守ろうと奮闘する姿を描く。

7月15日、新宿ピカデリーにて、作品のスマッシュヒットを記念した舞台挨拶が実施され、吉沢と板垣、浜崎監督が登壇した。

吉沢と板垣は、夏先取りの涼し気な浴衣姿で登場。公開後の反響について吉沢は「今撮影中の現場で共演している方から『観ましたよ』とお話し頂いたりして、観てくださった方々が楽しい体験をしている感じが伝わって来て非常に嬉しく思っています」と喜び、板垣は「SNSもそうですし皆さんから色々なお声を頂いていて、沢山の方に届いている実感があって嬉しいです」と喜びながら「私事ですが昨日も実はイベントで浴衣を着ていまして、なかなか二日連続で浴衣を着る機会もなかったものですから……。日本の夏を感じています!『ババンババンバンバンパイア』でも夏を感じてくださいね」と会場を笑わせた。浜崎監督から「沢山の方から高評価を頂いており、一番多いのが(吉沢主演の)『国宝』との温度差で風邪を引くと……。もはや夏風邪です」との報告が上がると、吉沢は「それよく言われます。どちらも血を求めているねと。『今年の吉沢亮は血を求め過ぎている』と……」と自覚があるところをうかがわせた。その発言に板垣は「その血を求める一人に僕がなっているわけですから、こんな光栄なことはありません!」と大喜びの様子。また吉沢は板垣の浴衣姿に触れて「すっばらしい!」と絶賛し「本編では彼だけ甚平でそれはそれで素晴らしいですが、今日の姿を見てください。帯に差し色の赤とか入っちゃって。
オシャレでちょっと大人になった李光人君を楽しんでいただければ」と激推し。板垣も吉沢の艶やかな浴衣姿に「蘭丸としての浴衣の着こなしと今日の着こなし。違った趣があって非常にいいなと思っています」とお互い褒め合った。

自身の娘が本作を鑑賞したという浜崎監督。印象的な場面を尋ねると「李仁の元に駆け寄る蘭丸の走り方が良かった」と言われたという。浜崎監督は「本来台本にはなかったシーンだけれど、吉沢さんからの提案で生まれた場面。本編中に散々ネタを仕込んだのに、一番印象に残ったのがそこ!? と思ったけれど(笑)、確かにあの走り方は面白くて笑いに色気と品がある」と納得。板垣も「走っている様も面白いけれど、ちゃんと美しい。新しいジャンル」と吉沢のフォームの華麗さを絶賛した。また森蘭丸のとあるバトルシーンではリアルに空に稲光が走ったそうで、板垣は「天気までこの人は変えちゃうんだ。神か!? と思った」と吉沢の神通力に舌を巻いていた。

舞台挨拶後半では、SNSに寄せられた観客からの質問に答えるコーナーを実施。
「蘭丸&李仁のハンドシェイクを吉沢&板垣バージョンでやって欲しい」というリクエストが寄せられると、約1年前の撮影以来となるにも関わらず、二人は完璧な仕草で息ピッタリにハンドシェイクを生披露、会場は拍手喝采となった。続いて「お互いにいい男だと感じた具体的なエピソードを教えて欲しい」との質問が投げかけられると、吉沢は 「李光人には余裕を感じる。僕は全力でやり過ぎて空回る瞬間があるけれど、彼にはそれがない。安定感というのか、自分がやるべきことをスマートに求められていること以上のポテンシャルのものを出す。23歳でそんな安心感は普通ない。凄いと思う」と大物感を賞嘆。一方、板垣は「舞台挨拶や取材の場でお会いすると必ず衣装を褒めてくださる。これどこの?可愛いねと毎回」と吉沢の褒め上手ぶりを感謝すると、吉沢は「確かに毎回言っているかも。というのも彼なりの服が好きな気持ちが着ている洋服から伝わってくるから。だから会うたびに服に目が行っちゃう。毎回おしゃれだから。これどこの? いいじゃんって」と目を細めていた。


最後に浜崎監督は「コメディですがピュアな愛の詰まった作品です。家族や親子で観に行ける作品なので大切な方と鑑賞していただきたいです」とアピール。板垣は「エンタメがギュッと詰まった作品で、登場人物一人一人が真っすぐで愛おしい。一途に愛する素晴らしさを教えてくれる作品です。今年の夏は暑いので本作を観て笑い飛ばしてもらいたい」と期待を込めた。主演の吉沢は「この作品はコメディ映画で笑えるところも沢山ありますが、愛するものに熱量を注ぐことによって自分が幸せになっていくという素敵なメッセージ性も込められた作品です。本作の中に推しを見つけていただいて、その推しのために何度もリピート鑑賞して本作を盛り上げていただけたら嬉しいです」とさらなる大ヒットを祈願した。

(C)2025「ババンババンバンバンパイア」製作委員会 (C)奥嶋ひろまさ(秋田書店)2022

【編集部MEMO】

映画『ババンババンバンバンパイア』ストーリー

銭湯で働く森蘭丸(吉沢亮)、その正体は450歳のバンパイアだ。至高の味わいである「18歳童貞の血」を求め、銭湯のひとり息子である15歳の李仁(板垣李光人)の成長と純潔をそばで見守っていた。ある日、李仁がクラスメイトの葵(原菜乃華)に一目惚れ。恋が成就すれば、それすなわち童貞喪失の危機となり、蘭丸による決死の童貞喪失阻止作戦が幕を開ける。葵の家を訪ねる蘭丸だが、バンパイアオタクの葵から恋心を抱かれてしまう始末。
さらに蘭丸の命を狙うバンパイアハンター・坂本(満島真之介)、葵の兄である脳筋番長・フランケン(関口メンディー)が次々と登場。因縁の相手である兄・長可(眞栄田郷敦)の影も忍び寄るのだった――。
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