マルアイは7月15日、「お盆玉に関する実態調査」および「夏休みの動向調査」の結果を発表した。調査は6月10日~6月17日、20代~60代以上の男女4,797名を対象にインターネットで行われた。
「お盆玉」とは、お盆に帰省した際に子どもや孫、祖父母へ、日ごろの感謝を込めてお心付けやお小遣いを贈る習慣を、祝儀袋や事務用封筒などの製造・販売を手がける同社が、お正月の風物詩である「お年玉」になぞって名付けた造語。2010年に商標登録されている。
お盆玉の認知度について調べたところ、約3割が「知っている」(26.8%)と回答。また、「今年の夏、お盆玉をあげる」と回答した人は31.6%に。誰にあげるのかを聞くと、「親族の子ども」(67.3%)が最も多く、次いで「自分の子ども」(62.5%)、「孫」(54.0%)という結果に。一方、「親」(49.8%)、「祖父母」(48.2%)、「自分の兄弟姉妹」(47.2%)と、子ども以外にあげる人も一定数存在することがわかった。
次に、あげる金額を教えてもらったところ、あげる相手との関係性にかかわらず「1,000~4,999円」が主流に。2025年にあげるお盆玉の総額は、昨年2024年と比較するとどうなのかを聞いたところ、「変わらない」が56.0%、「増える」が26.5%だった。
また、どのようにお盆玉をあげるのかと聞くと、最多が「現金をぽち袋に入れて手渡す」で58.6%。次いで「ぽち袋に入れて送る」(26.2%)、「現金をそのまま手渡す」(23.9%)が上位に。現金以外の方法では「口座に振り込む」が13.9%、「電子マネーで送金する」が13.6%と、いずれも1割程度にとどまった。
○夏休み「親族に会いに行く」が25%
次に、夏休みの動向について20代以上の男女599名を対象に調査を実施した。
昨年の調査結果と比較すると、「国内旅行に行く」(20.7%)は4.4%増、「自宅近辺で外出する」(23.9%)は3.6%増、「日帰りレジャーに出かける」(16.7%)は0.2%増、「海外旅行に行く」(3.5%)は0.2%増と、外出するような予定が全体的に増加傾向だったことから、昨年よりも“お出かけ需要”が高まっていることがうかがえる結果に。
また、家族や親戚とのおつきあいについて聞くと、46.4%が「何もしない」と回答。次いで、「会いに行く」(25.0%)が昨年から1.8%増加。一方で「何かしら品物を手渡すもしくは送る」は2.8%減の10.7%、「お中元を手渡すもしくは送る」は2.1%減の13.2%で、会いに行く人は増えているものの、品物のやりとりについては控えめになってきていることがわかった。