ソニーは7月15日、フルサイズセンサーを搭載したレンズ一体型コンパクトデジカメの新製品「RX1R III」(DSC-RX1RM3)を発表した。有効約6100万画素の高画素CMOSセンサーや最新画像処理エンジン、AIプロセッシングユニットを搭載し、描写性能やAF性能を高めた。
価格はオープンで、予想実売価格は660,000円前後。発売日は8月8日。

実に9年半ぶりとなるRX1シリーズの新製品。小型軽量ボディ、ツァイス銘のゾナーT* 35mm F2レンズなどを継承しつつ、センサーや画像処理エンジン、AF性能を引き上げ、現代のカメラにふさわしい内容にブラッシュアップした。

センサーは有効約6100万画素の裏面照射型CMOSセンサーで、BIONZ XRとの組み合わせで好感度性能や低ノイズ性能を引き上げた。センサーは光学ローパスフィルターレス仕様。

レンズはゾナーT* 35mm F2レンズ一体型。マクロリングですぐマクロモードへ切り替えられ、被写体に20cm(最大撮影倍率は0.26倍)まで近づける。ステップクロップ撮影機能を利用すれば、35mm、50mm、70mm相当の3段階の画角で撮影できる。

AF性能も大幅に引き上げた。αシリーズと同じ最新のAIプロセッシングユニットを搭載し、瞳や人間の胴体、頭部の位置をより高精度に認識でき、被写体追随性能を高めた。被写体認識AFは静止画と動画両方で使用でき、人物や動物、鳥、昆虫、車/列車、飛行機などの幅広い被写体を認識する。
AFエリアはイメージセンサーの撮像領域の約78%(静止画撮影時)で、像面位相差AF点は最大693点。

本体は上部のダイヤルの凹凸をなくしたフラットなデザインに一新。新たにマルチインターフェース(MI)シューも備えた。ファインダーは235万ドットのOLEDパネルで、固定式。背面液晶は235万ドットの3インチ液晶で、角度調整機構は省かれた。

別売アクセサリーとして、マルチインターフェース(MI)シューに取り付けるタイプのサムグリップ「TG-2」や、ボディケース「LCS-RXL」などを用意する。

本体サイズは約113.3×67.9×74.5mm、重さは約498g。
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