LINEヤフーは2025年7月14日、東京都立第一商業高等学校にて高校2年生を対象に「他人事ではないインターネット詐欺~闇バイトとフィッシング詐欺を理解し、自分を守る~」と題した特別講座を実施した。
この取り組みは、学生のインターネット・リテラシー向上を目的としたもので、夏休み期間中に被害が増加する傾向にあるサイバー犯罪への対策として行われた。
○夏休みに向けて、闇バイト・フィッシング詐欺を学ぶ
講座ではLINEヤフーのCSR本部 西尾勇気氏と、セキュリティエンジニアリング本部 大角祐介氏が講師を務め、「闇バイト」と「フィッシング詐欺」の仕組みや注意点について説明。特に、総務省調査でも青少年の正答率が最も低いとされる「不適正取引リスク」への対応を重点テーマとした。
参加した約190名の生徒は、募集側の視点で闇バイトを考えるワークショップや、万が一誘われた場合に誰に相談するかを整理するワークショップを通じ、周囲と意見交換しながら理解を深めた。
○参加生徒の声
受講後には生徒から以下のような声が寄せられた。
○2年生女子生徒
「今まで闇バイトやフィッシング詐欺という言葉はニュースで聞く程度でしたが、授業で詳しく話を聞いたことで意識が変わりました。これからは自分事として情報を集め、詐欺かな?と思うようなメールが届いても安易にURLを開いたりせず、まずは疑ってみる。という選択を取ろうと思います。また、もし不安に感じることがあったら、まずは身近な大人や警察に相談することが大切だと感じました。」
○2年生女子生徒
「これまで自分には関係ないと思っていましたが、スマホ1台で被害に遭う危険性が潜んでいることを実感しました。SNSで“すぐに稼げる”などのDMが来たら、ブロックや通報を行い、連絡は無視するよう心掛けたいと思います。これから夏休みに入り、友達と遊ぶためのお金が必要な場面が出てくるかもしれないですが、甘い言葉に惑わされず、安全な場所で働くことを意識したいです。」
○<開催概要>
開催日:2025年7月14日(月)
場所:東京都立第一商業高等学校
講座概要:
(1)「闇バイト」を自分事として考えてみよう
登壇者:LINEヤフー株式会社 CSR本部 IT未来貢献部 西尾勇気
・「闇バイト」を「自分事」として捉える
・「おかしいな」と思ったときにどう対応をすればよいか
(2)「フィッシング詐欺」を自分事として考えてみよう
登壇者:LINEヤフー株式会社 セキュリティエンジニアリング本部 サイバーセキュリティ分析部 大角祐介
・フィッシング詐欺とは
・どう対応すべきか
LINEヤフーでは、今後も「DIGITAL POSITIVE ACTION」などの官民連携プロジェクトとあわせ、インターネット詐欺防止に向けた啓発活動を強化していくとしている。