カシオ計算機は7月16日、国際的な環境NGOのひとつであるCDPによる2024年度のサプライヤーエンゲージメント評価で最高評価の「サプライヤーエンゲージメント・リーダー」に選定されたことを発表した。

サプライチェーン全体を通じた気候変動への取り組みを評価


CDPは2000年に英国で設立された、環境影響に関する企業や自治体の情報開示を促す非営利団体。
同団体が毎年実施しているサプライヤーエンゲージメント評価は、企業が企業単体としてだけではなくサプライチェーン全体を通じて気候変動問題へどう取り組んでいるかを評価するもので、最高のA評価を獲得した企業は「サプライヤーエンゲージメント・リーダー」としてCDPのリーダーボードで公表され、国際的な評価を得られる。

評価は、各企業がCDPの作成する質問書に回答し、その内容によって行われる。主な評価の観点は、「リスクマネジメントプロセス」「ガバナンスとビジネス戦略」「サプライヤーエンゲージメント」「スコープ3※排出量」「目標」の5領域。※スコープ3排出量:事業活動に関わるサプライチェーンにおいて取引先企業で発生する間接的な温室効果ガス排出量

カシオ計算機は、カシオグループ環境基本方針において、脱炭素社会の実現を重要な課題として位置付け、温室効果ガスの削減に向けた取り組みを強化している。その取り組みのひとつとして、スコープ3排出量を2018年度を基準として30%削減するという目標を設定し、その達成に向けて、サプライチェーン上の取引先企業に対し、資材調達方針の徹底、CSRアンケートの実施、定期的なミーティング、訪問監査などを行い、適切な管理と連携強化を図っている。カシオは、今回の「サプライヤーエンゲージメント・リーダー」について、こうした取り組みの結果であるとし、今後も、持続可能な社会の実現に向けて、社会課題の解決に取り組んでいくとしている。
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